5月4日はシンコ・デ・マヨ、カネロVSジェイコブスというビッグマッチがあるが、日本人としてはアンカハスVS船井、そしてマニアにはベテルビエフVSカラジッチである。ベテルビエフにはもう少し名のある相手が欲しかったが、訴訟問題をクリアして気分新たな船出でもある。船井と船出、次につなげるファイトを願う。
[st-card id=61662 ] [st-card id=59957 ]ハードパンチャーで全勝全KOのアルツール・ベテルビエフは5月4日にラディボジェ・カラジッチを相手にIBFライトヘビー級の防衛戦をする。カリフォルニア州ストックトンでトップランクの興行によりESPNで放送される。
ベテルビエフ(13勝13KO)はロシア(チェチェン)生まれでカナダのモントリオールを本拠地にしている。これが2度目の防衛戦だ。34歳のベテルビエフはカラジッチを倒してライトヘビー級の他団体王者に統一戦をアピールするつもりだ。
ベテルビエフ
「カラジッチのような質の高い挑戦者と戦えて光栄です。いい試合を期待してください。私がこの階級ナンバーワンであることを示します。」カラジッチ(24勝17KO1敗)はボスニア・ヘルツェゴヴィナで生まれ、現在はフロリダのセントピーターズバーグに住んでいる。昨年10月にアレックス・ゼランを初回ノックアウトしたのが直近の試合だ。
カラジッチ
「ベテルビエフに挑戦できるなんてスリリングだ。エキサイティングな試合をお届けする。互いに激しいファイトをするから試合は大きな花火になるだろう。このチャンスを生かして勝つ事に集中する。勝って人生の扉を開くんだ。5月4日に新しい王者が誕生する。」アンダーカードには、IBFスーパーフライ級のジェルウィン・アンカハス(30勝20KO1敗2分)が登場する。相手は指名挑戦者の船井龍一だ。
アンカハス
「ベストコンディションで船井の挑戦を受けます。前回の試合が終わってから、ずっといいパフォーマンスをみせたいとおもっていました。」船井(31勝22KO7敗)は現在7連勝中で日本を離れて戦うのはこれが初めてとなる。
やっぱりカラジックではなくカラジッチのようです。
ベテルビエフの剛腕をもっと観たい、統一戦も観たいが、長い契約訴訟を終えて晴れてトップランクからの仕切り直しなのでこれからに期待しよう。しかし34歳、残された時間はそう長くなく、ここ数戦は怪物性が薄れている。
対するカラジッチは暫定王者のマーカス・ブラウンにSD負けのみ。実質勝ちでもおかしくない試合を演じた実力者。身長188センチと細身だがベテルビエフより大きく、見た目によらず打ち合い、パンチも強そうだ。混乱の母国を離れ、米国で戦うカラジッチ、マーカス・ブラウン戦も気の毒で出世の明暗を分けたが、結果として世界挑戦はブラウンより先に来た。
経歴を知るとカラジッチも応援したくなるが、やはりここはベテルビエフの剛腕、本領をもう少し、ライトヘビー級の統一戦が実現するまでは見届けたい。ロシア対決は必要だ。オッズもベテルビエフ有利だろうが、最近の低迷がピークを過ぎたものだとしたらちょっとリスキーな相手ともいえる。
そして船井、39戦目の海外での世界初挑戦、頑張って欲しいがアンカハスは想像を超える強さだと覚悟しておくべきだ。そうすればその想像を超えるようなことは(きっと)ない
by井上尚弥の教え
その他にも地元期待のホープ、ガブリエル・フローレスJrらも出場するが割愛した。
https://www.youtube.com/watch?v=u89iXtyirXg