賢者の哲学/オシャキー・フォスターVSエドゥアルド エルナンデス

WBC Sフェザー級の指名試合です。マニア心を刺激する組み合わせです。

オシャキー・フォスター 20勝11KO2敗 29歳

レイ・バルガス 36勝無敗にはじめて土をつけた新王者、キャリアの途中で敗北あり、決してトップエリートの道を歩んできたわけではないだろうが、サバイバル戦でレベルの高い相手に勝ち続け地力をつけた。スピードとディフェンスに優れ、黒人らしい運動神経の良さを感じる。パンチを当てるのが難しい。叩き上げのエリート

エドゥアルド エルナンデス 34勝31KO 1敗 25歳

まだ25歳なんだな。上手くも美しくもみえないが、異様に高いKO率で相手を吞み込んでしまうスラッガー。
昔から注目しており、Sフェザーでアメリカの怪物がタンクならメキシコの怪物がエルナンデスかとおもっていた時期もある。

全勝ほぼKOの快進撃で注目され、鳴り物入りでゴールデンボーイプロモーションと契約、アメリカを本拠地にお披露目というところで悪夢が待っていた。

ロジャー・グティエレスの強打をモロに食らって初回KO負け。すべて終わりというくらい派手に散ったが、そこから再起して6戦全KO。グティエレスはこの試合で勢いをつけて世界王者になったが短命に終わった。

強打者なので対峙するだけで相手を威圧し殴り倒してしまう、意外とパンチを当てるのが上手かったりするが、カウンターをモロに食う危うさもある。

どこか、メキシコ由来の

ルーベン・オリバレスやウンベルト・ゴンザレスやセサール・チャベスのように底知れなさを感じさせるが、フォスターのようなタイプこそが鬼門であり、そこを超えていくことができれば怪物復活、メキシカンスターの誕生になるだろう。

フォスターはサウスポーではないが、昔からこんな「哲学」がある。

賢者の哲学に屈した男/Cincinnati Kid(シンシナティの子供)ティム・オースティン

同階級はWBOで

エマニュエル・ナバレッテVSオスカー・バルデス

というメキシカン対決があり、実績も彼らが上だが、エドゥアルド エルナンデスはずっとSフェザーで独特のオーラを放ってきた。

ニューメキシカンヒーローは誕生するだろうか?

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
What’s your Reaction?
最高
最高
7
いいね
いいね
0
ハハハ
ハハハ
0
うーん
うーん
0
がっかり
がっかり
0
最低
最低
0
おすすめの記事