この試合は見てないのですが、書きます。
伊藤、いい選手だなぁとおもいます。
目がよく、隙が少ない選手です。
結果はダウンしてないけど11ラウンドTKOとのことで伊藤の勝利。
このサンチェスというのは戦績は悪いが世界の一流と拳を交えてきた選手らしいです。
アンドレス・グティエレス
レイ・バルガス
セルゲイ・ライプニッツ
オスカー・バルデス
実にスーパーバンタムからスーパーライトまで
気の毒なほどの高級カマセです。
伊藤がSフェザーなので、まぁ慣れた体重だったのでしょうが、本当はライプニッツやバルデスのように派手に倒して勝ちたかったのでしょう。
いつになく伊藤は好戦的で強引なスタイルだったようです。
伊藤はスピード、スキルが整っておりハイレベルで手堅い試合ができるが、やはり多くの日本人の鬼門であるパワー、倒す次元になると心もとないところがある。
リッキー戦もハイレベルではあったが、リッキーのスピードにやや負け、クリーンヒットを奪えずフルラウンド空転していた。
基本カウンターの選手でゴツイジャブがあるわけでもないから、タイミングを見出せないと難しくなる。
右のダブルだけが有効に機能しかけていたが、細かなスピード、総合力でリッキーに屈したようにみえた。
再起の江藤との試合も隙がない分、ポイントメイクはできていたがタフな相手を倒せる気配はなかった。
伊藤自身、出稽古などのスパーで世界レベルでも手ごたえを感じているようで、年末、コラレスを招いて試合するのは伊藤なのかもとおもわせるところが少しだけあるが
この手の選手はいかにも日本人的でよくいるのだ。
技巧派だが、ロマチェンコやペドラサのいるクラスでその道は通じない。
パワーももちろん通じない、判定の善戦がいいところではなかろうかと。
内山や三浦には抜けた武器がある。
尾川にはKOならというパターンがあり
リッキーにはポイントメイクで逃げ切れそうなスピードがある
だが、伊藤には何が?
どうしてもそこだけが世界を期待するには欠けている気がする。
こういう立ち位置の日本人は多く、やはりほとんど世界の殻を破れていない。
伴流ジムで世界挑戦があるとすれば初めてか?
この殻をどうやって破っていけばいいのでしょう?
やはり世界レベルのタフなパンチャーを攻略する過程が必要だろう。