
10月27日、米国ニューオーリンズで行われるWBSSスーパーライト級戦、レジス・プログレイスVSテリー・フラナガン。WBSSは必ずダブルヘッダーで行われると発表しましたが、ここに組み込まれるのがアンソニー・イート(ジギと書いてある)VSイバン・バランチェクという話もあります、未確定です。
10月13日は同じく未確定ですが、ロシアのエカテリンブルグにて
ルスラン・ファイファーVSアンドリュー・ダビッティ
ゾラニ・テテVSミーシャ・アロイヤン
が行われるそうです。
アロイヤンだったらロシア開催だったかもしれず、その意味でも井上はパヤノを選んで正解か。
ドミニカ共和国開催なんてありえないもんね。
今回は、WBSSスーパーライト級戦線でも地味で人気薄な
アンソニー・イートVSイバン・バランチェク
に注目してみたいとおもいます。
[st-card id=31327 ]こちらのアンケートでは支持率下位の2人です。
アンソニー・イート
Anthony Yigit
スウェーデン 27歳
どうしたらジギと読むのだろう?
イーギットはあるだろうけど・・・
21勝7KO1分
ヨーロッパのアマチュア王者としてロンドン五輪に出場。
2回戦で銀メダリストとなるデニス・ベリンチクに23-24という僅差で敗れる。
その他にもジョシュ・テイラーに14-15で惜敗している。
と、人気薄なわりには確かな実績を持つサウスポーのボクサーファイターです。
イート
「素晴らしいチャンスでこのメンバーに選ばれた事を光栄におもいます。このトーナメントはボクシングの理想形です。私が望む舞台、望む対戦者たちです。」
イバン・バランチェク
Ivan Baranchyk
ベラルーシ→アメリカ 25歳
18勝11KO
アマ 120勝30敗(アバウト)
2009世界ジュニア選手権優勝
ロシアのアムルスク生まれでベラルーシに移住。アイドルはマイク・タイソン、妻の名前はユリア。シニアでアマを続けていないので査定できないが、2009年のジュニア世界選手権では、あの、ロベイシ・ラミレスに勝っている。52キロの話です。
バランチェク
「優勝し、自分が階級最強であることを示せるこのトーナメントは最高です。私のボクシングに捧げる努力と愛が、アリトロフィーをもたらすでしょう。」
どちらもこの階級では小柄で好戦的なファイター寄りの選手で、国柄人気薄なのかもしれませんが実力者です。特に先日のトップランク興行から、ラミレスの骨格とタフネス、岡田の苦戦を目の当たりにし、技術に加え、相当なフィジカルがないとこの階級を制するのは難しいとの思いを強くした今
"The Beast(野獣)"の異名を持つバランチェクが有利ではないかとおもう。
この男の試合にはずれなく、アイドルというタイソン、もしくはオーソドックスの三浦隆司かというべき根性ファイトとパワー、タフネスがある。時に好戦的すぎて被弾し苦戦やダウンも経験しているが、体力とパワーで勝利は譲らない。
このブログでは何度も書いているが
超天才の化け物かもしれぬプログレイスやいかにもエリートっぽくスケール感もあるジョシュ・テイラーが人気なので、個人的にはベラルーシのバランチェクか、キリル・レリを応援していきたいとおもっている。
さらには、小原を場外に落とした元王者のトロヤノフスキーの強打者ぶり、(今となってはインドンゴ戦は悪夢だったのだろう)スウェーデンのイートもテクニカルにしてなかなか厳ついので、アンダードッグと見限るわけにもいかず
人気薄の選手が勝ち上がってくれた方が面白い。
WBSSスーパーライト級は本当に混迷、混戦模様です。
元王者がアンダードッグなほどですから。