
寺地VS京口で寺地がここまで強いとはと感嘆した気持ち冷めやらぬうちにこれらの試合です。
ビボルVSラミレス
両者共に重量級離れしたスピードと堅実なスキルを持つ、穴の少ないファイターでしたが、ビボルのスピードと無駄のないコンビネーション、ポジショニングが終始圧倒しました。最近のビボルにKOしようという野心やパワーは感じませんが、オールドスクールにして実に堅実で速い。もう、対抗王者の怪物、アルツール・ベテルビエフしかライバルはいないでしょう。
判定だと、ビボルに勝機がありそうです。ビボルは自分より大きく、パワフルな相手にしか屈しないだろう。
ビボル
「カネロとの再戦はお金はいい。しかしお金よりも大事なのはレガシーなんだ。」
モレルVSイェルボシヌリ
全然無名でノーマークのモレルですが、一部ではロマチェンコ並の才能と言われています。アマのジュニアから来た若いファイターですが、シニアでアマの頂点を極めた高齢な選手より、伸びしろとプロ適正がある若いジュニアの方が化けるのかもしれません。素晴らしい完成度です。カネロやべナビデスに勝っても驚きません。
この試合は最終回に2度ダウンしたイェルボシヌリがフラフラで、勝者のモレルが肩を貸してコーナーに戻るというシーンがありましたが、イェルボシヌリはその後、意識を失い、開頭手術を受けているとのことです。全勝で初めて掴んだ世界戦がラストファイトになりそうです。
レフリーのトニー・ウィークスはベテランですが、ポイントで勝ち目がないイェルボシヌリに対し、12回、最初のダウンでストップすべきでした。
ストップの瞬間がいつも的確な染谷路郎レフェリーであれば、もっと早く止めていただろう。
悲しい。