モンスターの季節/井上尚弥VSジェイソン・モロニー

ジャッジ次第では、WBSS準決勝はモロニーが出場してもおかしくなかったが、運命は代わりに、今、彼らを邂逅させた。

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井上尚弥VSジェイソン・モロニー

井上尚弥VSジェイソン・モロニー 勝つのはどっちだ?

ラスベガスは正式にモンスターの季節になった。

井上尚弥は日曜日の夜にシン・シティに到着した。
この試合は10月31日、ラスベガスのMGMグランドのザ・バブルからESPN+で生中継される。

日本の井上(19勝16KO)は、昨年11月に埼玉でノニト・ドネアに12ラウンドで勝利した後、すぐにラスベガスのトップランクとの契約を発表し、この試合が正式なデビュー戦となる。これまでに2つのタイトルを統一し、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ・バンタム級トーナメントでもトップの座を獲得している井上だが、今回の試合はこれまでのキャリアで最も重要となる。

いよいよアメリカを制覇する時が来た。

井上
「ジェイソン・モロニーとのタイトル防衛戦のために完璧な準備をしてきました。初めてラスベガスで戦い、リング上で最高のパフォーマンスをすることにエキサイトしています。」

井上はキャリア2度目のアメリカでの試合となる。アメリカでのデビュー戦は2017年9月、アントニオ・ニエベスを6回ノックアウトでジュニアバンタム級王座防衛に成功した。

アメリカへの復帰は、もともとフィリピンのWBO王者ジョン・リエル・カシメロとの統一戦で行われる予定だったが、進行中のコロナウイルスのパンデミックのために、ラスベガスのマンダレイベイでの4月25日の衝突の計画は台無しになった。

代わりに、井上は今、2018年10月に当時バンタム級タイトリストのエマニュエル-ロドリゲスに僅差の12ラウンドの敗北以来、4連勝しているモロニーとのハロウィーンのスリラーに向かう。WBSSトーナメントの準々決勝では、井上はロドリゲスを2ラウンドで残忍にストップした。

ジャッジ次第では、準決勝はモロニーが出場してもおかしくなかったが、運命は代わりに、今、彼らを邂逅させた。

井上
「あとは残りの最終調整をするだけです。いつものようにこの試合に向けて準備をしていきます。」

WBSSの頃のようにモリモリ書く気がないのは、井上の勝利を確信しているからだ。

モロニーが弱いわけではない。王者クラスの実力者だ。しかし井上尚弥はスペシャルだ。
だから、あまり両者の過去試合を観たり、戦力分析をする気にもなれない。

最近は、ホセ・セペダVSイバン・バランチェクのような超絶にエキサイトする試合があったり、ロマチェンコが負けたり、エストラーダがダウンしたり、滅多にみれないシーンが続いているが、井上尚弥は大丈夫だろう。

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ノニト・ドネアの言葉に嘘、誇張、強がりは一切なく、いつも真摯で誠実だ。
だから余計に信頼できる。

いよいよアメリカを制覇する時が来た。

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コメント一覧
  1. どこを見ても100%井上勝利予想なんで、なんか逆に不審に感じてきました
    ロマ対ロペスも試合前はこんな感じだったけど、まあ結果はアレです
    ロマは怪我のせいもあったろうけどね
    逆に言えば、怪我さえなければやっぱり井上の勝ちは揺るがないかな
    自分がマロニーだったら井上の古傷を狙いますね、そのくらいじゃないと勝てないし

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    • ロペスVSロマはパワー差、体格差、若さなど若干リングに上がってみないとわかんない疑問点がありました。ロマはロペスのパワーと反応速度にやられたとおもいます。

      しかし今回、モロニーに一番足りないのは迫力です。
      他の要素で対抗できる部分はあっても、パワー差がいかんともしがたい。

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  2. パンチでカットさせて負傷TKOくらいですかねモロニーの勝ち筋は

    カシメロやドネアやネリみたいな
    1発で全部ひっくり返すパワーを持ってれば、勝つ可能性もあると思うんですが

    状況が状況だけに仕方ないんですが、負け筋のない相手と試合しても井上本人に得るものが無いと思うんで、やっぱり微妙なマッチアップに感じます。

    まあ、ただモロニー本人が何故か異様なまでに自信満々なので、モロニーが突如覚醒して全盛期バレラ並みに強くなってたみたいなミラクルを期待することにします。

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  3. ボクシングの熱烈なファンだった亡父に井上チャンプの雄姿を見せたかったです。私費を投資してまで来日したローカル外国人ボクサーの滞在中の世話をする人で、日本人ボクサーはもっと海外に進出しなきゃが、口癖の人でしたから、今の井上チャンプを見たら感涙しただろうな。私事ですみませんでした。

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    • ボクシング好きなお父様でよかったですね。
      外国人ボクサーの方もきっといい思い出が出来たと思います。

      亡くなった父はフックとアッパーの違いもよくわかってませんでした。笑

      たぶんメヒコさんと一緒に見てますよ。
      日曜日は二人で観戦楽しんでください!!

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  4. カシメロだけ不気味ですよ、今の野獣感が半端ない。
    とっとと片付けて欲しい。

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    • 井上がベジータだとすれば、カシメロは界王拳(意味深)と元気玉の一発が怖い孫悟空ですね。

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    • 初めて戦うパンチのある上り調子の相手と言っていいですから楽しみでしたよね。
      ドネア戦は37歳になった井上を相手にするようなものだったので老獪だっただけで全く脅威は感じませんでした。
      仰る通りさっさとカシメロ片付けて来年はドグボー、フィゲロア、ケーガイ辺りとみたいです。

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  5. 初体験の無観客試合と言うのも、ある意味で懸念材料のひとつですね。

    しかし、モロニーの如き強豪相手に苦戦すら許されない、みたいな空気は結構プレッシャーだと思うんですが、バンタム級の帝王のツライとこですね。

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