人が、言葉が時代を作るのか、いつのまにかミドル級はジェイコブスとチャーロでサバイバルせよというムードになってきました。GGGへの挑戦が叶わぬならば、キングオブブルックリンを決めればいいさ、プライドこそが第一、ベルトなんて後回しさ。
ダニエル・ジェイコブス(34-2,29 KOs)は近い将来、ジャモール・チャーロ(27-0,21 KOs)と戦いうことを厭わない。両者は日付は異なるが、同じニューヨーク、ブルックリンのバークレイズセンターで試合をしたばかりだ。
まずチャーロはWBC暫定ミドル級タイトルをウーゴ・センテノJr相手に2ラウンド圧倒的なKOで獲得した。一週間後にジェイコブスはWBA挑戦者決定戦でマシエ・スレッキ相手に厳しい12ラウンド判定勝利をした。
両者は今年はじめ、ブルックリンの会場で言葉を交わし、フェイスブック上でもやりとりをしている。ジェイコブスはチャーロが「ブルックリンのキング」を名乗ることに不快感を示した。誰が「ブルックリンのキング」に値するのか、リングの中で解決したいとおもっています。
王者、ゲナディ・ゴロフキンはWBAとWBC両方のベルトを保有しており、秋にはカネロとの再戦を目指す可能性が高い。そうなるとジェイコブスもチャーロも別の大きな試合を模索せねばなりません。
ジェイコブス
「チャーロが自身を「ブルックリンのキング」と名乗るとは無礼な事だ。ブルックリンは俺の街であり故郷だ。俺こそが「ブルックリンのキング」だ。奴がそう名乗りたいならすべき事があるだろう、俺と戦ってそこをクリアにしないといけない。奴は、センテノに勝った後に俺の名前を出さなかった。俺はTVの前で俺の名前が出るのを待っていたんだが、何も言わねえ。誰だって世界王者のベルトが欲しいさ、最終的にはね。けどすぐには難しい事もある。もしチャーロが俺との試合に臨むなら、是非やりたいね、それが次の試合でも構わないさ。」
圧倒的な強さ、インパクトなら最近のチャーロに軍配があがりますが、対戦を煽っているのはジェイコブスです。
実にいいな、世界のベルトより大事なものは己のプライド、ブルックリンのキングの座だけは渡せないという事でしょう。チャーロの街はテキサスです。なぜ自分をブルックリンのキングなどと言ったのだろう?
圧倒的な強さをみせるチャーロに対し、ジェイコブスはイマイチ冴えない試合続きですが、好選手のスレッキ相手に確かな技術とパワーも感じました。ピログ戦の印象から打たれ脆い印象がつきまといますが、かなりのハイテクでなかなかパンチを食いません。個人的にはスレッキ戦でジェイコブスを見直した面もあります。下から上げたミドルではなく本格的な大きなミドルでもあります。
それでも、勢いはチャーロにあるとおもっていますが、この戦いが実現したら最高に楽しみです。
ここまでジェイコブスが煽るなら、チャーロも無視できないはず。
言った言葉のオトシマエはつけねばなるまい。
強者の潰し合い
GGG陣営も、全員とは出来ないから整理しとけと言ってます。
状況的にかなり実現確率が高そうで胸アツです。