100%恐怖・ミスターマイペース/ジャモール・チャーロを巡るミドル級

プロモーションやネットワークの問題は本当に厄介ですが、不景気なはずなのにマネーだけは吊り上がるこの業界にあって、もはや彼らの姿勢の方が共感できるかもしれません。

WBC暫定ミドル級王者、ジャモール・チャーロはテキサスのヒューストンにあるプレックスジムでロニー・シールズの元トレーニングに励んでいる。28歳の”ヒットマン”チャーロはミドル級で最も恐れられているファイターだとシールズは言う。

チャーロ(27勝21KO)もシールズの意見に同意する。カネロもゴロフキンもチャーロを恐れている。6フィート1インチのこのボクサーパンチャーにはスピード、パワー、若さが融合している。

チャーロ
「ロニーの言う通り、俺は他のミドル級ファイターに100%恐れられている。若く、強く、ハングリーだからだ。ロニー・シールズは俺に全てを与え、俺は全て彼に応えてきた。「ライオンズオンリー(チャーロのプロモート会社)」の貨物列車が走るのをみて、誰もが途方に暮れているだけだ。誰もが避ける。誰にも止められない。そうでなければ、試合は既に実現していただろう。だから俺は言っておきたい。でもこれは俺もシールズも願っていたことなんだ。最終的には、王者と対戦したいから、この状況からはじめて、ミドル級を制圧していかなければならない。」

チャーロは暫定王座の初防衛戦として、また4連続KOをかけて2度のタイトル挑戦者、ウィリー・モンロー(23勝6KO3敗)と戦う。同じ興行には弟のジャーメルも参戦し、トニー・ハリソン(27勝21KO2敗)と戦う。

チャーロは、統一王者ゴロフキンの必須の挑戦者となっていたが、ゴロフキンはカネロとの再戦でスプリットの判定で敗れてしまった。カネロは11試合3億6500ドルでDAZNと契約し、スーパーミドル級王者のロッキー・フィールディングと戦う。それでもカネロのミドル級王座は保持されたままになる。

もう一人の対戦者候補にダニエル。ジェイコブスがいる。ゴロフキンの9年にわたる23連続KO記録を止め、最近は実力者相手に3連勝してIBF王者に返り咲いた。その他には最近WBO王者になったばかりのデメトリアス・アンドラーデ、WBAレギュラー王座にロブ・ブラントがいる。

ロニー・シールズ
「カネロもゴロフキンもチャーロを恐れている。ジェイコブスもやはりチャーロを恐れている。チャーロはこの惑星のファイター誰にとってもヤバい相手なんだ、単純な話さ。ゴロフキンはチャーロを避けてカネロとの3戦目に向かうだろう。カネロもチャーロを避けるだろう、だったらルールに従ってベルトを返上すべきだ。ジェイコブスが次に誰を選ぶか注目だね。」

デレビヤンチェンコと戦う前、ジェイコブスのトレーナー、アンドレ・ロジールは次の対戦者候補としてチャーロをリストアップしていた。デオンティ・ワイルダーがルイス・オルティスを破ったニューヨーク、ブルックリンのバークレイズセンターでジェイコブスはチャーロと戦う熱意を語っていた。

シールズ
「ジェイコブス戦について記者の質問に応えていると、ジェイコブスがやってきて直接アドレスを交換したんだ。チャーロは燃えたようだよ。だから、ジェイコブスはまだチャーロと戦いたいはずだ。ソーンダース、カネロ、ゴロフキン、ブラント、そしてチャーロ、5分の1だけどね。」

チャーロもジェイコブスこそ可能性があると考えている。

チャーロ
「今すぐ欲しいのはジェイコブスとの戦いだ。私が意識し観ている相手だ。それでも今は、ウィリー・モンローに集中しなければならない。それから後のことを考えるよ。」

PBCの傘下だとおもいますが、チャーロ陣営は意外と冷めていて、求めてもダメなものはダメ、己の道をまい進するのみな印象があります。これは、同じ傘下のエロール・スペンスにも通じるところです。避けられるくらいなら、上位ランカーとの試合を優先する律儀なところがあります。

実際、チャーロブラザーズにはエディ・ハーンのDAZNが接近し、巨額オファーをしているはずですが、チャーロは自身のプロモート会社「ライオンズオンリー」というのを所有しているようで、最も重視するのは俺のキャリアを真剣に考えてくれるところ、と金だけに執着していない様子です。

カネロもゴロフキンも俺とはやってくれない、逃げるに決まっている。もう追いかけるのを諦めている様子で

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これが唯一の頼り、現実的な道のようです。

しかし、DAZNと契約し、IBF王者に返り咲いたジェイコブスはホクホク顔で言ってました。

「チャーロとやるからにはギャラは9-1だ。エディ・ハーンはこうオファーする、俺と戦いたけりゃDAZNへ来い」

いつか自分が実力だけでのし上がる
時がくれば証明される
振り回されるな

チャーロやスペンス達はこんな風に考えているのだろうか。
振返れば、オースティン・トラウトは凄いな、怖いの全部と戦ったもんな。
若干パワーレスにみせとく方が誰からも声がかかりますね。

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