P4Pランクはクロフォードが上だがウェルター級の真のトップはエロール・スペンス。この矛盾について誰か解説をお願いします。個人的にもスペンス強しを感じますが、めちゃくちゃ速いわけでも、噂されるほどパワフルと言えない面もみえる。大きい、理想のサイズと言われるが、他が小さいだけでウェルター級が理想であり、スーパーウェルターやミドルではデカいわけじゃない。やたら屈強なのはわかるけど・・・
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[st-card id=60039 ]ショーン・ポーターは夏にIBFウェルター級王者のエロール・スペンスと統一戦をすることを恐れていない。ポーターは既に契約書にサインした。(スペンスがまだという情報)
世界的にはエロール・スペンスこそウェルター級ナンバーワンという評価で一致している。
ラモン・ピーターソン、ケル・ブルック、マイキー・ガルシア、クリス・アルジェリらに勝っている。対するポーターはウェルター級としてのキャリアや対戦者の密度はもっと濃いが、ケル・ブルックに敗れている。唯一の勲章はダニー・ガルシアに対する勝利だが、彼は小さな階級から上げてきた選手であり、過去キース・サーマンに敗れ、直近のヨルデニス・ウガス戦も物議を醸すものだった。
ポーター
「エロール・スペンスこそブギーマンであり、ウェルター級で最も危険な男であると言えます。構いません。彼はIBF王者です。私はWBC王者です。統一戦をすべきです。私が彼の称号を奪うのは時間の問題です。」ポーターにはヨルデニス・ウガスに対する物議を解消する必要がある。あの試合はジャッジに優遇されただけだという見方が根強い。117-111でウガスにつけたジャッジがいたが、それが本誌と同じ見解だ。今のポーターと戦うメリットがスペンスにはない。マニー・パッキャオVSキース・サーマンの勝者やカネロやWBO王者のテレンス・クロフォードとの対戦の方がメリットが多い。ポーターはそれら魅力的な試合の最後に残された保険のようなものだ。
ポーター
「準備が整い、契約書にサインもしました。今はスペンスサイドからの回答を待つのみです。」スペンスは長きにわたりポーターとの対戦を示唆してきたが、タイミングが悪かった。今となってはマイキーに対する圧勝でスペンスの株は上がった。そこでいきなりポーターがスペンス戦をアピールしてもスペンスがポーター戦をどのように考えているかはわからない。
7月20日のサーマンVSパッキャオの勝者と対戦した方がスペンスには旨みがある。(サーマンはやらないと公言している)さらにはGBPが9月、カネロVSスペンスに興味を持っているという話もある。それらの方がポーター戦より遥かにエキサイティングだ。
同じPBC同士、スペンスとポーターの統一戦が決まったような情報もあったが、ここへきてスペンス側が難色を示しているようだ。ポーターが厄介なのではなくもっと注目度が高く、お金になる話があるからだ。
ここでもカネロ・・・
GGGは9月にカネロとの再戦が起きることを確信していると言うが、カネロ陣営は誰を、どこを本命にしているのだろう?GGGVSロールズの内容をチェックした上で検討するのかもしれない。先日のカラム・スミスはちょっと強かった。名のあるスペンスと戦えば、スペンスがマイキーの二の舞になるとも言われているが金になるならわからない。
個人的なP4Pで井上やスペンスを3位以内に評価した手前、スペンスの試合を見直してみたが、彼はボディパンチャーなのだな、そんなに速いわけじゃない。ポジショニングや身体の動かし方が巧みで強く打たれない。威力を逃がすのが上手い。それでいて攻撃が重厚で実にしつこい。プレッシャーがきつい。
ケル・ブルック戦をみると前半はポイントを取られておりアウェーで判定負けムードなのだが、延々と淡々と攻め続けてブルックの心を折るようなタフファイトでねじ伏せた。瞬間のスピードはクロフォードの方が速い。スキルもクロフォード。細かなスピードはスペンスよりもパッキャオの方が速い。だけどスペンスはやたら屈強、重厚なんだ・・・相手の攻撃を意に介さず攻めていく、芯には当てさせない。どこかゲルボンタ・デービスに似ていると感じた。(デービスの方がスピード、瞬発力がある)
https://www.youtube.com/watch?v=jZa6u0LJwUk
対するポーターは、接戦続きで評価を落としているが(ウガス戦は負けにみえた)マリナッジが言う通りボディコンタクトが相当強いのだろう。今となっては決め手のないアーロン・プライヤーみたいな存在だ。ナイスガイで誰をも恐れないのは好感が持てるが試合内容がイマイチ・・・
ポーターVSスペンス
そこそこ興味深い対戦ではあるが、ファンの望む試合とはいえない。もっといい組み合わせがある。それでもPBCはこの試合をゴリ押すのか、別の選択をするのか・・・
そろそろ本当のウェルター級の統一戦、スペンスの本領がみてみたい。
ものすごく強いと言われるが、歴代のスーパーウェルター級やミドル級の大物に比べたら小さいし、井上尚弥ほどのスピードや瞬発力はない。淡々とただただ重厚で強いという不思議な印象なのだ。
そして米国勢、PBC以外のウェルター級にもチャンスを・・・