昨年末のボクシングの駄文では多くの閲覧ありがとうございました。
コメント等で盛り上がってしまいましたが本当はおっさんは辛く切なく悲しい日々でした。
現実は過酷です。勝った者が強いだけです、はい。
もう気持ちは1月28日に切り替えていますが、今の三浦があるのも内山のおかげ、三浦の活躍を見て内山に姿を重ねあわせよう。
年末あわただしく2016年の総括的なものは全く考えもせず、どの試合が一番面白かったかもおぼろげなのでベスト10みたいな事はしないが、やはりインドンゴがトロヤノフスキーを葬ったような一撃や最近のベテルビエフの勝ちっぷりは最近の事なので鮮烈です。だからといって彼らがMVPではないが。
山中VSモレノの試合が海外でも高評価のようだが、モレノは客観的にはやや過去の人だし再戦だし日本開催だしな。
昨年、印象深かったのはやはりロンドン組の成功だ。
今何人の王者がいるだろう?
ゾウ・シミン(金)
ラウシー・ウォーレン(初戦敗退)
オスカー・バルデス(クオーターファイナル敗退)
ヴァシル・ロマチェンコ(金)
オレクサンデル・ウシク(金)
アンソニー・ジョシュア(金)
まだまだこれからの選手もわんさか控えています。
ロンドンだけ傑出している訳ではなく、その他五輪やトップアマが多く王者に君臨しているのだが、少ないキャリアで即結果を出した点で近年際立っているとおもう。
いつもアマ贔屓な自分の偏見だが、やはりどうしてもアマ>プロであると疑わざるをえない。即通用するほどに。
国を代表するトップアマの国際トーナメントで頂はひとつとなれば4団体あるプロの世界より険しいのは当然なのだ。
向き、不向き、スタイル、パワー、耐久力、運など不確定要素は様々であるが。
内山が後退してしまったSフェザー級、三浦の最終ターゲットというべきバルガスも立派な五輪代表だが、どちらかというとAとCはガチガチのプロのドツキ合いであるのに対し、OとFはトップアマの競演といった趣で、誰もが個性的だがどうしてもロマチェンを頂点にペドラザVSデービスの方がハイレベルに見えてしまう。
果たしてコラレスは彼らを凌駕する逸材なのだろうか?
トップアマのプロ化が加速し、それが最軽量級まで波及したら今の日本勢の充実ぶりも危険信号だ。
日本を出ず、今までと同じ路線なら問題は少ないだろうがもうそういうわけにはいくまい。
成長著しいという点でどこをどうみても井上>ゾウに感じてしまうが、井上が敗れた(変な採点もあったろうが)海外トップアマですら頂には届かず、さらに上がいる現実。
むしろ、そういう混沌状況になって欲しいと願っている。軽量級もどんどんプロ化して欲しい。
大阪さんが、スッカラカンになったフライ級になったとたん「最強を証明する、この階級を統一したい」と吠えていたが、確かに対抗王者のゾウさんに怖さは微塵もないからな。「マカオでいい」と言っても完全アウェーとはいえないし。待っていた時がついに来た?
ここまで言うならゾウさんを猛烈に応援したい。判定で勝てるさ。
そんなゾウさんも、安易な決定戦で掴んだ王座、9000万もの中国人が観戦したそうだ。
やはり人口がやばい、金のなる木は放ってはおけないはずだ。
話変わって、田中や小國、あっぱれでした。今後を楽しみにさせていただきます。
田中の成長には期待しかないが、小國という選手はとてもユニークで好感度が高い感じですが、一度引退?した過去や岩佐とやりたくないという本音や、要所で辞めそうなニュアンスがある気がするのは気のせいか。このまま辞めはしないだろうが、一度の敗北で引退を匂わせるムードが漂うのが気になる。「グスマンはパワーもスピードもすごかったが攻めがパターン化していた。」とはよくぞ見破った。懸念を裏切り長期王者になってください。
年始からボヤキになってしまいましたが、今日あたり年末のショックを癒すべく飲みに出かけようかな。
休む間もなく、年末静かだった本場ボクシングはそろそろ動き出しますからね。