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サイボーグを見極めろ/ルイス・ネリー

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海外有名サイトの識者が語るバンタム級、ルイス・ネリーの記事。この階級を書いてくれるのはありがたいが、極めて明快、真っ当そうな内容でいて、既に私の見方とは違う。

軽量級のボクシングファンはメキシコの元WBCバンタム級王者ルイス・ネリー(28勝22KO)のジェットコースターのようなキャリアをよく知っているだろう。長期政権王者だった山中慎介を引きずり落した男として彼が頭角を現したのをこの目で見届けてきた。

それは若きパンチャーの大きな船出のようにおもわれた。

いつの日か、それが正しかったのだと言える日が来るかもしれない。今のところ彼の最大の勝利は最大の障害にとどまっている。

ネリーから薬物反応が出たが、それは汚染された牛肉の摂取によるものと判断され、WBCはベルトの維持を認めた。1試合ノンタイトルを挟んで山中と再戦したネリーは大幅な体重超過をした。試合には再び勝利したが、ベルトは剥奪、日本からは追放、そして多くのファンからの信用を失った。

一定期間のサスペンドの後、ネリーは2試合をこなし、山中戦前のような小さな試合に復帰した。今週土曜日、エロール・スペンスVSマイキー・ガルシアの前座の注目のアンダーカードとしてネリーは過去最大の観客を前にその姿を披露する。元オリンピアンでスーパーフライ級王者、マックジョー・アローヨ(18勝8KO2敗)が対戦相手だ。

ネリーに詳しいファンにとって、これは彼の物語の第2章といえる。

今週末のネリーの出場を知る知らないに関わらず、これは注目すべき才能の新たなスタートだ。以前の過ちに関係なくネリーはリングの商品だ。PBCの契約選手として、バンタム級の切り札として、より高い地位と失ったベルトを取り戻す機会のための発射台となる。

フランスのノルディン・ウバーリは今年1月にラウシー・ウォーレンを破りWBC王者になった。1位はネリーだ。この試合の勝利の次が何であるかは一目瞭然だ。アローヨもウバーリも、ネリーにとっては単なる氷山の一角にすぎないのかもしれない。

メインのエロール・スペンスは、マイキーに勝てばボクシング界全体のトップ、リーダーポジションになると語った。勝敗については様々な議論があるだろう。

筋金入りのファンにとって、バンタム級の議論はWBSSの結末を待たないと成り立たない。日本の25歳、井上尚弥は既にライトフライ級、スーパーフライ級元王者にしてバンタム級のサブタイトルを保持しており、無敗のIBF王者エマニュエル・ロドリゲスとの試合を控えている。もう一方ではWBAスーパー王者、ノニト・ドネアがWBO王者のゾラニ・テテと戦う。

トーナメントの覇者はバンタム級の主要4王座のうち3つを持つことになる。優勝候補の井上尚弥が圧倒的に優勝するならば、彼こそがバンタム級の議論の余地なき王者と認識されるだろう。井上は現時点でもかなりの支持者を持っており、WBSSの優勝はその評価を揺るぎなきものにする。唯一保持していないWBCのベルトを求めて、もしネリーがアローヨとウバーリを破りその地位に君臨するならば、両者の対決こそが頂上決戦になるだろう。

WBSSのトーナメントの優勝者が井上ではなくドネアやロドリゲス、テテになるならば、ネリーにとりライバルは多岐にわたることになるが、井上が優勝するならば、ビジネスはよりシンプルに、より多くをもたらすものになるだろう。

バンタム級に多くのスーパーファイトはない。年内に井上VSネリーがあるならば、それは40年前にZボーイズ、カルロス・サラテVSアルフォンソ・サモラのような狂乱に近いものになるかもしれない。それについてはいくらでも想像できるが、妄想は尽きない。

とりあえずネリーは今週末にファンの信用を取り戻し、まったく新しい、より多くのファンの心を掴まねばならない。

この記事に対するコメント

ネリーはモンスターだ。強すぎる。速く、優れたIQがありその両手は破壊的だ。井上尚弥の次はこの男だ。

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我らが軽量級の世界についてよくご存じな立派な記者さんですが、論点が少しずれる。俺のと違う。ベルトランもカネロもネリーも薬物違反を犯し、下された謹慎処分を経たのだからもういいだろ、新たな門出を祝おう、見守ろうじゃないか、というメディアの論調が既に違う。

身体から薬物反応は消えても、薬物で改造した肉体は消えない。もう二度と過去には戻れないのだ。だから本来であれば一発追放、プロ失格であるべきだ。

日本人のファンの中にも、ネリーはダメだ、論外だというファンと、あいつは憎いが強い。井上とやって欲しいという声がある。後者は恐らく薬物や体重超過をこの記者と同じ基準で認めてしまっている、過去のものとして片づけてしまっている。

「クスリとか体重差に頼らんでもあいつは強いだろ、強い者は強い」

という考えだ。

だから個人的には、ネリーのこの試合は純粋に楽しむというよりは、アローヨに比べてどのくらいフィジカル差、パワー差があるのか、山中に限って2回とも反則をしてきたネリーが地元やアメリカではなぜルールを守りキツイと言われるバンタムを作れるのかなど、少し視点を変えて確認しなければならない。

ヘビー級のパンチより強いとアベル・サンチェスに言わしめたGGGとただ一人真っ向から打ち合い、タワーのようなスーパーミドルも平然と粉砕してしまうカネロのようなサイボーグをみるにつけ、ネリーは人間なのかサイボーグなのかを見極めるための試合なのだ。

私が知ってるスーパーフライ級時代のネリーならば、マックジョー・アローヨの方が強かったはずだしノルディン・ウバーリの方が総合力が高い。

それと余談だが、最近有名サイトから暫定王者の井上拓真のランキング表記が消えた。(井上尚弥は残っている)やはりサブ王者なんていらないというポリシーの表れなのだろうか?この記事もウバーリに触れても拓真には一言も触れていない。拓真君そろそろ出陣だ。

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原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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