階級別 スーパーフライ

誰がために鐘は鳴る/井岡一翔VSドニー・ニエテス

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井岡一翔とドニー・ニエテスの間でWBOスーパーフライ級王座決定戦が行われるという。12月、開催地はマカオとの事だ。この対戦自体は意外なことではなく、9月のSuperFly3が終わった時点で噂になっていた。場所が日本、TBSがまた絡むのでは、というのを除いては、予定通りである。

限りなく、日本の大晦日の格闘技祭りに合わせた計画なのだろうか、そして中継は日本でもあるのだろうか。日本とマカオでは約1時間の時差しかないので、日本のTV局の圧力があるのであればそれは可能である。

復帰した井岡の所属がSANKYOというパチンコメーカーであり、日本所属のジムではなく、SANKYOというスポンサーを得て、米国を中心にイスマエル・サラスや日本のトレーナーを引き連れての環境である事をおもうと、すんなり日本開催というわけにもいかなそうだった。

SuperFly3の井岡の決意とパフォーマンスは彼の全キャリア最高峰のものであり、こういう試合をやってくれるのであれば大歓迎、完成度の高い日本人ボクサーとして素直に応援していきたい期待の選手に生まれ変わりました。村田VSブラントよりもリスキーな試合をクリアしたとおもう。

しかし肝心のSuperFlyというイベントが、HBOのボクシングからの撤退により空中分解してしまった。プロモーターのトム・ロフラーは、HBOの社長はこの大会を愛していたと言うものの、結局数字なのだ。新たな放送局探しをせねばならないが、スター不在、肝心の視聴数という惨敗を受けて、再考を余儀なくされるだろう。GGGと村田の敗戦を受けてそれどころでもなさそうだ。

SuperFlyの次の目玉はシーサケットVSエストラーダしかなく、シーサケットは新興アジアのONEチャンピオンシップ、地元タイのヒーローとしてやっていった方がずっと潤いそうであるし、既にタイで対抗王者のジェルウィン・アンカハスとのフェイスオフも済ませていた。アンカハスはESPNである。エストラーダも人気、視聴率はイマイチ、11月にはソニー・ボーイ・ハロと無冠戦をやるという。見通しがないSUperFlyの次を待ってはいられない状況だ。

ニエテスは井岡より一足先に、WBOスーパーフライ級王者になっているはずであったが、同胞のパリクテを攻略しきれずよもやの引き分け。ベルトは先送りになってしまった。それでもパリクテとの再戦はなく、エストラーダやロマゴンなどのビッグネームしか興味がないとずっと言っている。ニエテスが井岡に言及したのを聞いたことはない。

このような状況の中で決まった、マカオでの両雄の決戦である。

互いにミニマムから上げてきた3階級制覇の王者同士で争う4階級制覇の偉業。キャリア、その内容からすれば圧倒的にニエテスの3階級制覇の方が中身が濃く、共通の相手、レベコ戦をみてもニエテスの方が圧倒している。しかし、試合の予想、展望はほぼ互角ではないだろうか。

初のスーパーフライデビューとなった井岡の戦い、アローヨ戦は素晴らしい出来で、難敵アローヨに確かなる差をつけて勝利した。井岡の良さはスピード、堅実なディフェンス、隙の少なさで、コンパクトに完成度高くまとまりがあるところ。

対するニエテスは井岡の倍以上のキャリアを持つ職人肌だがもう36歳、晩年に差し掛かっている。パリクテ戦では相手のサイズ、パワーに手を焼き、マスボクシングのような内容に終始。やっと終盤になって単調なパリクテを攻略しかけたところで終わるというもので、4階級目のスーパーフライではパワー、体格に限界を感じさせた。年齢のせいかやや省エネ傾向だ。

スピードやキレ、わかりやすい見栄えという面では井岡がリードするだろう。
そこを、キャリア、引き出しの多さでどんな相手にも勝ち続けてきたニエテスがどう対処、料理するのかが見どころだ。

それでも、予想するなら6-4でニエテスかな
ニエテスにはそのくらいの実績と技術の深みがあります。
もちろん、今の井岡には期待しかなく純粋に応援してますが・・・

それにしても、井岡VSニエテスinマカオ

これは両者が望んだ、最高の組み合わせ、場所ではなく、無理やり決めた試合に感じてしまう。ボブ・アラムが進めた中国ボクシングの取り組み、マカオのラスベガス化は頓挫気味だ。

マカオ
ここには金持ちはたくさんいても、本当のボクシングファンはいない。

そろそろ。年末のお祭りに向けた日本のカードも決まる頃・・・
村田も井上もそこにはいない。
厳しいがチャンスでもある。大晦日に輝くのは果たして誰だろう?
伊藤がいたな。

誰がために鐘は鳴る?

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原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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