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実力差のあるマッチメイクだったかとおもいますが、この日生観戦した人はハッピー、歴史のはじまりを目撃したのかもしれません。
先日、アマチュアの世界選手権も制した坪井智也という選手がパリ五輪出場に並々ならぬ決意を語っていたのに、体調不良で棄権、そのまま引退してしまいましたが何かあったのでしょうか?
五輪を断念しプロの道に進むプロスペクトも多い。クロフォードやタンクなんかも国際的なアマチュアの活躍はあまり聞かれません。
さて、今や日本一の人材の宝庫、大橋ジム期待の新人カルテット注目のデビュー戦
フェザー級
大橋蓮VSアタッチャイ・プラソエトリ
アマ:55戦38勝(15RSC)17敗
世界のトッププロのアマチュア戦績をみても、ルール的にもRSCはほとんどないので十分なKO率だ。タイのカマセとは実力差があり、教科書的に初回KO。倒し方、倒れ方をみても減点材料はなにもない。
フライ級
田中将吾VS高熊龍之介
アマ 65戦60勝(21RSC)5敗
体格、肉付き、スタイルが井上尚弥みたいな感じで頼もしいが、緊張していたのか、足が揃ったところにパンチをもらい初回にダウンも総合力で判定勝利。ふわついていたが、プロの水に慣れたら飛躍するだろう。相手が日本人で、食ってやるという気持ちが全然違ったのだろう。
ウエルター級
田中空VSキム・ドンヨン
アマ:66戦58勝(39RSC)8敗
1分弱で相手を2度ダウンさせ圧勝。たしかにパンチは強烈だ。平岡アンディと対極のようなスタイルの選手なのでいいパートナーになるだろうが練習相手不足には悩まされるだろう。技術や方向性は決まっているのでそれを磨くのみだ。ブロック等でパンチを受け止めるファイトなので、ディフェンスを磨けばかなり上までいけるだろう。スタイルは違うが、ベクテミル・メリクジエフを思い出した。
バンタム級
坂井優太VSキム・ジヨン
アマ:52戦50勝(7RSC)2敗
他のメディアと違う角度から、この選手はいつ誰に2敗したのか調べたがわからなかった。この男が今日の主役、大橋会長がドラフト1位と言うように、異次元の才能だった。
もう教科書レベルを超えており、サウスポーから多彩な角度で様々なパンチをねじ込み、自在に動く、引き出しの多いテクニシャン。それでいて攻撃的で相手は休む暇もない。初回にダウンを奪い、あまりの力量差に2回途中でタオル。
井上尚弥のデビュー戦はノンストップのスピードとリズムを感じたが、坂井にはクロフォードみたいな職人芸を感じました。
なんでもできるが故にガードは低いので、重厚なファイトでそこを突かれる危険性や、まだ身体が発展途上だとおもうので圧倒的なスピードやパワーは感じず評価は定まらないが、解説の長谷川もびっくり、自分より才能豊かな若者を目撃した瞬間だろう。
明らかに中谷潤人のデビューと比べても、注目度も内容も上だろう。
もう、スパーレベルでは日本の世界王者も敵わないのではとおもわせる才能でした。見た目も最近の俳優と変わらないくらいイケメンではないでしょうか、私には区別がつきません。
バンタムデビューで身長が173センチあるので、ずっとバンタムかどうかはわかりません。
こういうトップアマチュア上がりの選手にも、色々な過程があります。むしろ、順調にいかないことの方が多いです。今後がどうなるのか楽しみです。