他の王者たちやファンは私を知らないか、私の事を無視しているけど大丈夫です。試合が終われば誰もが私の事を知ることになります。
[st-card id=98525 ] [st-card id=98170 ]2月8日、ペンシルバニア州アレンズタウンのPPLセンターで、WBCフェザー級王者、ゲイリー・ラッセルJr(30勝18KO1敗)に指名挑戦者、ツグスソグ・ニヤンバヤル(11勝9KO)が挑む。「キング・ツグ」と呼ばれる27歳のモンゴル人にとり、これは生涯の夢、多くの犠牲の集大成だ。
ツグスソグ・ニヤンバヤルはモンゴルで生まれ育った。2012年のロンドンオリンピックで銀メダルを獲得した他、140勝10敗のアマチュア記録を誇る。
マニー・パッキャオに憧れて2014年にプロになった彼は故郷を離れロサンゼルスを第二の故郷とし、プロボクシングに取り組んだ。この決断には覚悟と犠牲が伴った。夢を実現するために、当時生まれたばかりの息子ギホッド(現在6歳)を含む家族をモンゴルに残してきた。
筋金入りのファンにさえ知られていないニャンバヤルだが、実力は本物だ。ジョン・プルマンとイスマエル・サラスによってトレーニングされているニャンバヤルは元WBOスーパーバンタム級王者、アイザック・ドッグボゥのスパーリングパートナーなどをしながら南カリフォルニアのボクシングシーンで陰ながら腕を磨いてきた。
ニャンバヤルはとてもよく訓練されたファイターであり、アウトボクシングもインファイトも出来る上両手に爆弾も抱えている。彼のスタイルはフェザー級のどんな相手にも大きな問題を与える能力がある。
それでもニャンバヤルは全階級屈指のハンドスピードを誇る現王者ラッセルに対してはアンダードッグであることを自覚している。彼はアップセットで人々に驚きを与えるつもりだ。
ニャンバヤル
「このチャンスに満足し、エキサイトしています。試合にとても集中しています。子供の頃からボクサー、ベストな世界王者になりたかったのです。私は全てのツールを持っています。他の王者たちやファンは私を知らないか、私の事を無視しているけど大丈夫です。試合が終われば誰もが私の事を知ることになります。」ゲイリー・ラッセルJrVSツグスソグ・ニヤンバヤルは、世界的に注目された世界戦ではないが、控え目にいっても、これはマニアックでハイレベルな、ファンの語り草になるような試合といえる。
スティーブイン・エスピノサ(Showtime)
「これはラッセルにとってはロマチェンコ戦以来、最も厳しい戦いになるだろう。ジョジョ・ディアスよりもニヤンバヤルの方が強力だ。私はツグ(ニャンバヤル)がアップセットを起こすとおもう。少なくとも、ツグは(死んだライオンではなく)生きた犬であることを人々は知ることになる。」オッズは4-1でラッセル有利となっている。
スティーブイン・エスピノサ(Showtime)
「知名度でそれは仕方がないが、ツグはとても攻撃的でパワフルでアマチュアの輝かしいキャリアとノンストップモーターを持っています。ツグの能力は、ゲイリーに長い間なかったタイプの試練をもたらすとおもっています。」
ラッセル
「レオ・サンタ・クルスが俺と戦わない理由は何ですか?俺はボクシングで最も権威あるベルトを持っている。それはWBCの緑のベルトだ。他の王者たちはなぜこのベルトを奪おうとしないのか?答えは、ベルトを持っているのがこの俺だからだ。それが理由だ。
だから俺は、彼らを追い込んで(無理にでも)俺と戦わせなければならないとおもう。もう俺と戦いたがらないレオ・サンタ・クルスのような奴にはウンザリしているのが本音だ。逃げるなら仕方がない。俺が体重を増やして大きな魚を釣り上げるまでだ。
スタイルが試合を作る。ニャンバヤルは過去の俺の対戦相手の何人かより優れているとおもう。ジョジョ・ディアスとニャンバヤルが戦う姿をみてみたかった。ジョジョは強く、荒く、頑丈だった。ニャンバヤルにはボクサーとしてのスタイルもある。ただの殴り屋じゃない。高速なチェスのような試合になるだろう。」
同興行には、ギジェルモ・リゴンドーVSリボリオ・ソリスもあるが、個人的にこれが今年最初のビッグマッチだ。これぞ本当の世界戦、指名試合といえるものである。
今年に入りまだ熱狂するほどの試合はないが、ジェイソン・ロザリオ、ムロジョン・アフマダリエフ、ジョセフ・ディアスと王者の入れ替わりが活発だ。デオンティ・ワイルダー以外では最も長い在位にいるゲイリー・ラッセル(ただし試合は少ない)7度目の防衛はなるだろうか。
たしか同日に、イギリスでキッド・ガラハドVSクラウディオ・マレロというサバイバルも予定されている。
ツグスソグ・ニヤンバヤル
キッド・ガラハド
クラウディオ・マレロ
彼らはみな、少なくとも現王者に匹敵する、WBA王者の徐よりは強い王者になれる実力者だ。
その中でも一番期待しているのが「キング・ツグ」だが、クラウディオ・マレロとの接戦や過去のポカダウンなどを考慮すると、フェザー級で最強王者のゲイリー・ラッセルだけは克服できない高い壁のように感じるが、心のどこかではアップセットを期待している。ポイントではラッセル、倒してニャンバヤルだろう。ニャンバヤルはサイズの差を利用してプレッシャーをかけていきたい。
ツグスソグ・ニヤンバヤルはアマチュアの実績ではアジアナンバーワン、井上尚弥に負けない、それ以上の逸材といえないくもない。そんな彼の払った犠牲、集大成、モンゴルのプロが生活やプロモートの困難を克服し、ここまでやってきた事実に大いに期待したい。
[st-card id=4952 ]5年前から追いかけてきたのだ。
「キング・ツグ」のアップセットを支持する。
そういえば、新王者、ジョジョ・ディアスもサンタクルスを狙ってるとか・・・
決定力ない同士、合意に向かうんじゃないでしょうか。
一階級下のこっち(ラッセルやツグ)の方が、強いぞ。