階級最強王者と最強挑戦者の戦い。両者共に他の王者やランカーは避けてきた。見てみないふりをしてきたタイプの実力者だ。これぞ世界戦。相手を選ぶボクサーに爪の垢を煎じて飲ませてやりたい。
ラッセルJrの牙城は高いがニヤンバヤルは普通の王者を凌駕する実力を既に備えている。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R | |
ラッセル | 10 | 10 | 10 | 10 | 9 | 9 | 10 | 10 | 10 | 9 | 10 | 9 | 116 |
ツグ | 9 | 9 | 9 | 9 | 10 | 10 | 9 | 9 | 9 | 10 | 9 | 10 | 112 |
ずっとレオ・サンタ・クルスとの統一戦を訴え続けているラッセルだが、ニャンバヤルはサンタ・クルスより難しい相手だろう。ニヤンバヤルを知るマニアなら、このモンゴル人は恐らく倒れない。ここをクリアしたら、163センチ程度しかないラッセルはサンタクルスやジャーボンティ・デービスとの対戦を求めてライト級に上がるという。無謀だが仕方がない。
ファンはこの試合の価値をわかっている。
モンゴル国民の期待を背負ってニヤンバヤルにも大きな声援とブーイング。
ラッセルの超速に対処できれば勝てるかも・・・
ラッセルの入場はいつも派手
1R
ラッセルが人間とはおもえぬほど速い。
右ジャブも左ストレートもジャブのように用いて高速
しかしニャンバヤルの方が軸がしっかりして前に出る。
下がるのはラッセル。
ラッセルが倒れたがバランスを崩してスリップしただけ
ラッセル10-9
2R
ラッセルは速いがニャンバヤルを警戒して腰が入っていない。
上半身だけの手打ち気味だ。
ニャンバヤルは被弾は抑えているがまだラッセルのスピードに手を焼いている。
ラッセル10-9
3R
ラッセルは若干腰が引けているが
右ジャブだけじゃなく左ストレートもジャブのように使うのが厄介だ。
ここまではラッセルのハンドスピードが上
ニャンバヤルも強い攻めをみせたが、かわされて打ち返される。
踏み込んでいくとクリンチもされる。
ラッセル10-9
4R
ダメージも大差もないが
ニャンバヤルにとってラッセルのスピードは厄介で
倒すしかなさそうだ。ラッセルはポイントゲームに重きを置いている感じだ。
余裕がないからかいつにも増して手打ちハンドスピードに徹している。
ニャンバヤルはブルファイトしかないか。
プレッシャーをかけているのはニャンバヤルだが、手数はラッセル。
ラッセル10-9
5R
ここまで微差の積み重ね。
ダメージは共にほぼない。
しかしニャンバヤルにポイントを触れないだけ。
ニャンバヤルはプレスを強めるが、あと一歩踏み込まないと
反応差でかわされる。
しかしこの回はニャンバヤルのプレスが強くなり
ラッセルは手打ちで対処するも下がりっぱなし。
クリンチもさせてもらえず。
捌くラッセルに余裕がなくなってきた。
ニャンバヤル10-9
6R
5回はニャンバヤルの方に力強さを感じた。
ニャンバヤルも鉄壁で速い。
ここからはジョセフ・ディアスがやったように
被弾覚悟で打ち合った方がいい。
相変わらずラッセルは速くて正確だがパンチは軽い。
ラッセルの手数とスピードかニャンバヤルの迫力か
ニャンバヤル10-9
7R
ラッセルのフェザー級の防衛戦では一番の苦戦、強敵だ。
お互いに戦い方を考えないと危うい。
会場はスピードのラッセルが59点。
ラッセルはニャンバヤルのパワーを警戒しガードを上げた。
逃げ切れないと覚悟したか。
ニャンバヤルのボディが効果的だとおもうが、見栄えはラッセルか
ラッセル10-9
8R
ポイントではラッセルだとおもうが
効かせているのはニャンバヤルかもしれない。
ラッセルがハンドスピードで飛ばす。
打ってこいと挑発するニャンバヤルだがスピードで遅れをとっているのは否めない。
ニャンバヤルにはダウンが必要だろう。
ラッセルは軽打だが本当に速くてすばしっこい。
スローでみるとニャンバヤルのパンチも浅くは捉えているのだが・・・
ラッセル10-9
9R
前回から前半はラッセルがガードを高く上げて打ち合い
中盤から後半は下がってディフェンス重視のような戦い方。
互角のいい打ち合いだが、メリハリあるラッセルの方が見栄えがいいか
ラッセル10-9
10R
僅差が大差になりそうな展開。
ニャンバヤルにはノックアウトが必要だ。
ラッセルはファイトもごまかしも両方できる状況となった。
パンチの効果はニャンバヤルの方が上だ。
ラッセルはポイント稼ぎのごまかしファイトだが、
ニャンバヤルのパンチで顔を跳ね上げ少し効いた。
遅きに失した感はあるがニャンバヤルが明らかに打ち勝っている。
ニャンバヤル10-9
11R
ニャンバヤルが勝負をかけて飛ばす。
ラッセルは逃げずにガードを上げて打ち合う。
ダメージはラッセルにあるが、見栄えでここまでは勝っている。
パンチは軽いがヒット数で
ラッセル10-9
12R
ラッセルが逃げ切るかニャンバヤルが逆転の一撃を打ち込むか。
ニャンバヤルにはKOしかない。
リゴンドーと違って逃げないのがラッセルのすごいところ。
プロでは逆転しているな。
しかし攻めるのはニャンバヤルで、ラッセルはブロックで凌ぐ。
ブロックの真ん中を破りニャンバヤルのパンチが当たるも
もう倒すほどの威力も時間もないか。
最後はやはりラッセルが少し逃げる、いなす時間を作りタイムオーバー
ニャンバヤル10-9
15ラウンドあればニャンバヤルが倒したのではないかとおもわれる好勝負も
ラッセルが振り切っただろう。
両者を王者にして欲しいほどだ。
116-112
117-111
118-110
ラッセル
ラッセルの気持ちはわかるが、このサイズとパワーでライト級に行くのだろうか。
サンタクルスには勝てても対戦できるかわからない。
デービスには判定で勝てるかどうか。
それにしてもフェザー級でラッセルを破るのはロマチェンコ並の牙城だ。