
今年の目玉が、ヘビー級の頂上決戦。ジョシュアVSパーカーに先立って3月3日に行われるのが、デオンティ・ワイルダーVSルイス・オルティスです。オルティスの薬物反応含め、延期を重ねてきましたが待望の試合です。
ワイルダー(39勝38KO)
「勝者がジョシュアVSパーカーの勝者と戦うことになる。
これはヘビー級トーナメントのようなものだ。王者は一人になり、ベストがその位置につく。スペシャルな夜、スペシャルな瞬間になるだろう。俺がベストである事にファンは納得してくれるだろう。準備はいいかい?俺はいいぜ。ルイス・オルティスにKO勝ちする事は間違いない。俺はノックアウトアーティストだ。それに特化している。お見せしよう。」
自分はKOで勝つと言うが、ジョシュアVSパーカーは試合が長引くだろうと言います。
ワイルダー
「判定までいくんじゃないか?パーカーがきちんとしたゲームプランに沿って戦えるかどうかだろう。彼にとってはアウェーだしアンダードッグだ。パーカーがしっかり戦略的に戦う事ができれば偉大な試合になるだろう。互いに特徴がある。パーカーは王者としては新米だけど、リングIQが高い。相手がどんなパンチを打ってくるかよくわかって動く事ができる。ジョシュアに対して何をすべきかわかっている。ジョシュアはパーカーよりデカい。パワーでパーカーを潰す事ができる。」
オルティス(28勝24KO)
「ワイルダーはキューバのキングコング(オルティス)をサンドイッチにしてやると言っている。自分が世界で一番だとおもっているクレイジーな奴だ。まだ大けがをしてないけど、それもあと一か月だけさ。
トレーニングも2倍、減量も2倍、心の準備を2倍にしてその時を迎えるよ。自分の夢が実現する、キングコングが王者になる時だ。3月3日にキューバに新しいヘビー級王座をもたらすよ。」
オルティスが不利を予想されるのは38歳の年齢が大きい。
オルティス
「多くの人が俺は年寄りだというが、そんな事はない。キングコングは多くの経験と若い気持ちを持っている。この試合はワイルダーにとって深刻な問題になるだろう。マリファナを吸って捕まったなんて話とは比べ物にならないくらいに。俺はやつの身体を破壊する。」
究極のヘビー級対決を期待される、ジョシュアとワイルダー。
ジョシュアに関する主観は書いた通り、このワイルダーも絶賛は出来ない。大味なスタイルだ。しかし、身長のわりによくシェイプされたスリムマッチョはジョシュアよりは射程の長いストレートを打つ事ができスタミナも続く。総合力ではなく、世界一射程が長く破壊的な右ストレートの一点突破のみでジョシュアをノックアウトするのではないかという妄想がある。
ワイルダーにしては珍しく、パーカーを褒めているのは、ジョシュアでなくパーカーに勝ち上がって欲しいからか?少なくとも善戦してジョシュア幻想を潰すくらいの奮闘を願っているように見受けられる。
より好みなのはキングコング(オルティス)だ。
巨漢にして上下の打ち分け、ボディ、アッパーなど、ボクシングスキルではワイルダーのはるか上をいく。
この試合も、ワイルダーの大きさと遠さ、狂暴な右が命運を分けるだろう。高齢で身体の太いオルティスが難なく射程に入れるならば、アップセットも十分起こりえる。
そして、巨人同士のこの試合は長引くことはないだろう。
耐久力等はあまり意味をなさない。
一撃、先に炸裂させた方が勝つ。
ジョシュア、ワイルダーというスーパーヘビーの超合金を象徴する二人に、従来のヘビー級の延長にいるパーカーやオルティスの戦略や技巧がどこまで通用するかが見どころで、ビッグマネーファイトを裏切るような、アンダードッグのアップセットに期待してその時を待ちたい。
https://www.youtube.com/watch?v=KdkmFR0ATUI
https://www.youtube.com/watch?v=FJToOZLYZFY