寺地拳四朗VS久田哲也

明日、コロナ禍の大阪でゴング。
最近はコロナは一向に収まってないけど、やっちゃえ的ななし崩し感を受けるので開催されるだろう。

寺地拳四朗 17勝10KO

これが8度目の防衛戦。素行不良等で延期を重ね久々の試合だ。
ここまで、こんなに強かったっけという安定感で防衛を重ねてきているが、ペドロ・ゲバラ、ガニガン・ロペス初戦は結構ギリギリだった。その後は距離感とジャブを大事にすれば全く寄せ付けない、問題ないほどの圧倒的強さで無敗ロードを走っている。その安定感と距離の巧みさは井上尚弥の領域かというほど。しかしフィリピンのピークがやや過ぎた感の選手や格下が多く、そのベールはまだ謎に包まれている。Lフライはイマイチ世界の選手層、レベルが今は微妙。

一階級上のフリオ・セサール・マルチネスばりのスラッガーをコントロールできるのかとなるとそこが鬼門であり謎なところだ。だから、京口との日本人対決も有利ではあろうが結論は下せない。

久田哲也 34勝20KO10敗2分

世界を獲れば日本最高齢記録となる36歳のキャリア豊富なベテラン。正直ほとんど見たことがなかったが、京口との世界戦を見る限り地力はある。あと少しのところまで肉薄したが、京口の方が華やかさやテクニックがやや上だったか。

愚直なファイターボクサーであり、距離とジャブをベースに置く安定王者、寺地を押し込んでプレスをかけ続けなければ勝機はない。技術戦では不利だろう。ここが寺地の鬼門でもあり、どれだけ相手が嫌がる想定外のプレス、アタックが出来るかどうかにかかっている。正直、相手を血まみれ、ボコボコにして試合を放棄させるくらいの執念のファイトを見せぬ限り、善戦止まりで終わるだろう。つまり、距離の達人、寺地をノックアウトするくらいの説得力が必要だ。打たれ強さは謎なままだ。

いずれにせよ、久田というのは誰にでも善戦しそうなキャリアと中身の濃い、外れのないファイターだから、この相手に寺地がどんな勝ち方(あるいは負け方)をするかによって、彼の真価が問われることになるだろう。

親父があんなにデカいボクサーだったのに、息子が小さいのもミステリー。
抜き出た強さの怪物なのか、過去の相手が緩かっただけなのか、まだ信用を置くわけにはいかない。

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