嚢中の錐(のうちゅうのきり)/ロブ・ブラントVS村田諒太

日本のメディアでは各所から発表されているようなのでこちらは海外記事から。
村田の試合はアッサン・エンダムと同じくダイレクトリマッチとなりました。(ブラントは1戦挟んでいるが)舞台は大阪、やはり特別な男、恵まれていると言わざるを得ない。

ロブ・ブラントと村田諒太には共に苦い経験がある。彼らは昨年10月にラスベガスで戦い、ブラントが大差判定で村田を破りWBAミドル級王座を奪い取った。

再戦の時を迎えた。

7月12日、大阪のエディオンアリーナでブラントの2度目の防衛戦として再戦はセットされた。ロンドン五輪金メダリストの村田は、日本で最も人気のあるヒーローの一人であり、故郷のファンの前でリベンジに燃えている。

トップランク、グレッグコーエンプロモーション、帝拳プロモーションの提携で行われるこの試合の米国での放映に関しても間もなく発表されるだろう。

ブラント
「日本で村田と防衛戦が出来てエキサイトしている。彼に勝ってから再戦はずっと頭の中にありました。」

村田
「ブラントは議論ない公平な戦いで自分に勝利したが、リベンジの準備は出来ています。みんなに本当の村田諒太をお見せする。素晴らしい内容で世界王座を取り戻したい。あの試合後少し休養をとりましたが、ボクシングに対する情熱を失うことは決してなかった。実際、これまで以上にやる気に満ちています。」

グレッグコーエン
「村田との再戦を日本の観客の前で行うことはとてもエキサイティングです。ブラントのパフォーマンスは過去2戦よりさらによくなると期待しています。決してイージーファイトではないが、嚢中の錐であることを再び示すまでです。」

ミネソタ州セントポール出身のブラント(25勝17KO1敗)はミドル級では無敗だ。初戦はかなりのアンダードッグだったが激しいアクションでアップセットを演じた。初戦ではブラントは1262発のパンチを繰り出し村田を圧倒した。地元での初防衛戦では無敗の挑戦者キャサン・バイサングロフを11回でノックアウトしている。

2103年にプロに転向した村田(14勝11KO2敗)は急速に世界ランクを上げて空位のWBAミドル級を争うも敗北、5か月後の再戦でリベンジを果たした。ブラントに敗れるまで1度の防衛に成功していた。

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再戦条項があったのかは知らないが、ブラントがこうして大阪にホイホイ来てくれるのはつまりギャラが相当いいからだろう。

正式発表される前から流れていた情報なので、展望は書き尽くした。手数、運動量の多いブラントに対し正反対の村田が勝つにはノックアウトしかない。それだけ。

村田がいくらフィジカルが強く右ストレートも左ボディも強いといっても、それしかツールがないのでブラントはわかっている。狙ったパンチは簡単には当たらない、当たっても威力を消されるだろう。

試合を挟んだブラントと約1年ぶりの村田、状況も若いブラントの方がいい。有利なのは地元で戦えること。この限られた条件で村田がリベンジするには、強烈なプレッシャーで倒しきる他ない。

ブラントを破ったユルゲン・ブリーマーはテクニカルだったが、明らかにブラントより太く体幹がしっかりしていた。村田に求めるのも重厚さだ。(スピードや運動量では敵わない)

やれんのか・・・

cream rises to the top
嚢中の錐

すぐれた才能をもつ人は、凡人の中に混じっていても、自然とその才能が目立ってくるということ。「嚢中」は袋の中。袋の中に錐きりを入れておくと、自然に袋を突き抜けて、とがった刃先が見えてくる。それと同じように、すぐれた人は自然と凡人の中から突き抜けて、その才能を現すということ。

勉強になりました。ありがとうございます。

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