彼らは全ての羊が(言うなりになって)ついてくることを望んでいる。私はアンディ・ルイスではありません。
[st-card id=99147 ]カレブ・プラントはナッシュビルでの凱旋試合でビンセント・フェイゲンブッツを破った後、複雑な立場に置かれた。
ボクシング界最大のアイコン、カネロ・アルバレス擁するゴールデン・ボーイ・プロモーションから5月2日の試合のオファーを受けたのだ。彼らは2月15日のプラントの試合直後にコンタクトしてきた。
しかし27歳のIBF王者プラントは最終的にこのオファーを断り、身体を休ませることにした。
プラント
「私は一旦リングから出ます。すぐにトレーニングキャンプに戻るつもりはありません。カネロはセルゲイ・コバレフ戦で同じことをしました。自分には十分な準備期間があり、相手にはオーバーワークを課す。フェイゲンブッツとの試合で大きなダメージを受けたわけじゃないけど、試合前のハードなトレーニングまで考慮すれば休養が必要です。私だって(ビッグマネーの)カネロと戦いたいけど、このタイミングはよくない。彼らは5月2日にビリー・ジョー・ソーンダースと戦い、その後日本で戦いたいと言っている。日本で誰と戦うんですか?私ですか?それとも村田諒太ですか?彼らは全ての羊が(言うなりになって)ついてくることを望んでいる。
私はアンディ・ルイスではありません。世界王者じゃないからって、急なオファーに必死に飛びつくような男じゃない。私はタイトルを2度防衛している世界王者です。敬意を払う必要があります。実際、彼らは正式なオファーをしてきた訳じゃない。これが最も重要な点ですが、候補として探りをいれてきただけです。正式なオファーじゃありません。」
プラントのコメントを聞いた時、オスカー・デラホーヤはプラントは一生に一度のチャンスを棒に振ったと答えた。
デラホーヤ
「プラントが何を言ってるのか知らないが、手短に言うと、要点はこうだ。君がカネロと戦いたいなら考えておくよ、それで終わりだ。スーパーミドル級には他にも多くの王者がいるから、プラントは2度とこのチャンスを得ることはないね。実際、カネロは3階級で相手を選ぶことが出来るんだ。今回がカネロと戦う最初で最後のチャンスだったのにね。これはボクシングだから、この先何が起きるかはわからないけど、チャンスはそんなに頻繁にやってくるものじゃない。一生に一度あるかないかのチャンスをプラントは棒に振ったってわけだ。」
それから、プラントは同じPBC所属のWBC王者、デビッド・ベナビデスに統一戦のオファーをした。9月が実現にふさわしいスケジュールだと感じている。
プラント
「それが私が望む戦いだ。間違いなく試合は実現可能なはずだ。」
カネロのトレーナー、エディ・レイノソさんによると明日か明後日には相手が発表されるとの事ですが、私はプラントの姿勢に賛同します。
デラホーヤの発言は胸くそ悪いです。
デビッド・ベナビデス、彼が一番怖い、何より若くて狂暴でデカイ。そんな王者には声をかけないのだろうか。そんなベナビデスに向かおうとしているのはプラントです。
最後におまけ、レジェンドのメキシコの同胞、ファン・マヌエル・マルケスのお言葉
マルケス
「カネロはアーサー・ベテルビエフかドミトリー・ビボルと戦って欲しい。私はその試合が観たい。彼らこそライトヘビー級の王者だよ。彼らに勝てばちゃんとした尊厳を得られるんじゃないかな。」