昨日一番衝撃的だったのは、フリオ・セサール・マルチネスだったのだが、それは少数意見だろう。世界的にはマイキーのウェルター級でありロマン・ゴンザレスの復活だ。
https://www.youtube.com/watch?v=GFm4K5nP_AM
先週土曜日にWBA王者のカリ・ヤファイを9回TKOで下したロマン・ゴンザレスは、統一戦でファン・フランシスコ・エストラーダと戦う準備が整った。プロモーターのエディ・ハーンは、次戦に彼らの統一戦を、カリフォルニアかメキシコで開催したいと述べた。
ゴンザレス
「子供にまた世界王者になると約束したんだ。」WBC王者のエストラーダ(40勝27KO3敗)が統一戦を望むのであれば、それはゴンザレスのマネージャー、帝拳ジムのホンダ次第だ。
ハーンはゴンザレスの対戦候補のオプションとして以下を示した。
井岡一翔
シーサケット・ソー・ルンビサイ
カルロス・クアドラスヤファイには再戦条項があり、ゴンザレスとの再戦を行使することも可能だが、減量苦なのでバンタム級に転向するよう説得するつもりだとハーンは述べた。
ハーン
「ヤファイは今までと比べてよくみえなかった。重く、遅く、かつての試合のようなスキルフルな男ではなかった。個人的にはチュコラティートの次戦はエストラーダとの統一戦を望みます。ルンビサイとの3部作もありますが、それはゴンザレス本人、マネージャー、チーム次第です。エストラーダ戦が一番自然な流れです。5月か6月にカルロス・クアドラスと戦う話もありましたが、余計な試合を挟まず統一戦に突き進むべきだとおもいます。」
ゴンザレスがルンビサイとの3部作を選ぶなら、ファイトスタイルを変える必要がある。ルンビサイのパワープレス、フィジカルアタックにゴンザレスは対処できなかった。クアドラスは出入りを駆使したスタイルでルンビサイを攻略する方法を示したが、それと同じ方法を使ってエストラーダはルンビサイを攻略した。
ルンビサイは4月4日にアムナット・ルエンロンと戦う予定だ。
ハーン
「ヤファイをデビューから世話し、ビッグマッチを与えてやりたかった。彼が元P4Pナンバーワンのゴンザレスをテクニックで封印する姿を期待していた。実際、ゴンザレスは少し劣化しているとおもっていたが私が間違っていました。彼は素晴らしかった。ヤファイは負けたが、偉大なファイターに負けただけだ。アウトボックスさせてもらえなかった。私は帝拳ジムのホンダ氏と交渉していきますが、全てはゴンザレスとチーム次第です。」
ゴンザレスとエストラーダの統一戦が、米国ファンが最も熱狂するものだが、ヤファイが再戦条項を行使する可能性は否定できない。戦術ミスやコンディションに不満があればヤファイは再戦を主張する権利がある。
ハーン
「候補にはルンビサイや井岡もいますが、エストラーダにはメキシコだけでなくカリフォルニアにも大きなファンベースがあります。全てはゴンザレス陣営、ホンダ氏次第ですが、エストラーダとの統一戦が一番自然な流れではないでしょうか。」ゴンザレスはかつて2012年に下したエストラーダと再び戦いたいと明言していた。それがアメリカ、メキシコのファンが最も関心が高い試合だ。
全てを成し遂げた元P4Pキング、ローマン・ゴンザレスが再び王者になった以上、指名防衛戦などないだろう。もう統一戦しか残された仕事はない。ハーンはヤファイとエストラーダを抱えているから、ゴンザレスと日本人との対戦は望んでいない。
日本のファンはロマゴンの復活に熱狂し、歓迎し、役者が整った。WBSSはスーパーフライ級でとの期待が高いが、ゴンザレスは大物、エストラーダがマッチルーム、エディ・ハーン傘下のビッグネームとあってはWBSSには荷が重そうだ。
フランシスコ・エストラーダ
ローマン・ゴンザレス
ジェルウィン・アンカハス
井岡一翔
シーサケット・ソー・ルンビサイ
田中恒成
ドニー・ニエテス
アンドリュー・モロニー
確かに役者は揃ったが、世界的には井岡一翔、田中恒成はまだ何者でもないのかもしれない。ホンダ氏が一枚咬んでいるのであれば、日本勢を是非有効に交えて欲しい。
せっかくメンツが揃ったのに、世界では
ロマゴンVSエストラーダ
日本では
井岡VS田中
では、残念な展開だ。
しかしそれはマニアの戯言であり、この組み合わせが一番お金が動くのかもしれない。
役者が揃いすぎるのもまた贅沢な悩みである。
そしてジェルウィン・アンカハスとドニー・ニエテスは誰からも相手にされない・・・
右じゃなく左で本気を出したシーサケットもまだ捨てがたいんだけど、練習してるかな。