スーパーフライの光と影

SuperFly4は開催されるのでしょうか?全体的には低調な3回目でした。新参者を含め、テコ入れが必要なのは間違いないでしょう。いいかげん、アンカハスやヤファイも、もう怖がっている場合じゃない、出番なのでは?

SuperFly3は土曜日に開催されましたが、かつてのようなヒーローは不在で、ファンの関心も低いものでした。

元フライ級スーパー王者のフランシスコ・エストラーダはメインイベントでフェリペ・オルクタを打ち負かしたがアピール不足で苦戦し、ニエテスVSパリクテは凡戦の末ドロー、王者は誕生しなかった。井岡の米国デビューはアローヨに判定勝利でした。

次はあるのでしょうか?

トム・ロフラー
「ロマン・ゴンザレスが偉大な先駆者でした。シーサケットVSエストラーダを義務づける事で大会はまだ期待できます。井岡がアローヨを破った試合は鮮烈で、彼は誰とやっても通用するだろう。彼がSuperFlyの頂点にいるかもしれません。敗北したアローヨもまた素晴らしかったです。まだ見捨てるべきではありません。」

ではSuperFly4はいつ開催されるのでしょうか?

トム・ロフラー
「ピーター・ネルソン(HBOのトップ)と話し、来年の2月か3月に予定しています。彼はこのシリーズに専念しており、あらゆる試合を愛していました。」

井岡の期待以上の勝利で日本人のボルテージが上がったSuperFly3でしたが、全体的には低調で、3試合全て判定、ノックダウンは井岡だけという内容でした。今、ボクシング界は戦国模様で、あらゆるコンテンツを作り、そこにストーリーを持たせ、ファンを獲得しないとライバルに出し抜かれる状況です。

なので、ロマン・ゴンザレスというアイコンをネタに今まで日の当たらなかった軽量級にスポットを当てて新たな試みをしていくロフラーの野心は頼もしいものです。しかしそれは、ロマゴンのファイトに象徴されるように、「軽量級でもKOシーン満載のエキサイティングでダイナミックな試合」を観せていくことが不可欠だったはずです。

SuperFly3は、ニエテスもエストラーダも苦戦しました。KOの気配がありませんでした。負けられぬ大事な試合ではありましたが、2人とも意外なほど慎重で大人しいファイトで肩透かしを食らいました。

シーサケット、アンカハス、井岡、ニエテス・・・
今この階級のカギを握るのはアジア勢かもしれません。

結局は、ファンの満足度、視聴者数、興行収入などの結果が大事で、今後の存続もそれ次第でしょう。恐らく、TBSが離さない井岡は年末の日本のお祭りで4階級をかけた試合が画策されるでしょうが、せっかく念願の米国進出を果たし、結果を出した以上、SuperFly4やもっと上の舞台を目指して欲しいものです。

十分通用する事を示した。
この舞台、メンツでは敗北は決して恥ではない。
頂点に立つことも夢ではない。

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コメント一覧
  1. なんかTBSで今回の密着みたいな番組があったみたいだし、やはり裏ではTBSが動いているのでしょう。結局日本では試合できないので海外を選ぶしかなかったという感じ。そもそも井岡の実力って今回の試合で見せたぐらいは持っていたし、ポイントを考えて日本よりも攻撃的になっただけですね

    今回の試合で、内山のトレーナーだった佐々木さんが付いていたので、ナベジムに所属かという噂もありますが、今はTBSとナベジムは繋がってますからあり得る話ではあります

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  2. 現在の日本人ボクサーで人気(アンチも含む)でいえば井上よりも井岡の方が国内では需要が高いとマスコミでは思われており(本当かは分かりませんが視聴率などから)そういう意味ではファイトマネーが安くても今回のようにTBSが深夜放送したり密着したりあるいは他の日本人ボクサーよりもはるかに高いスポンサー料を稼げているのでお金的には米国でやっても稼げているとは思います。
    軽量級である以上国内よりも稼げる市場は今の所ありません。WBSSでも優勝までハードに3試合行って国内と変わらないでしょう。井岡も井上も海外志向はお金ではなく強い相手を求めているのは確かかと思います。
    それプラスやはり本人たちの日本のボクシング界を盛り上げたいという気持ち。だから凱旋する。これをTBSもフジもその他国内関係者はよくよく考えて欲しいです。弱い相手と顔見せマッチにするのでは何も変わらない。それぞれのジムがマッチメークをしている限り今後も小さくまとまるしかないでしょう。もしカジノが出来れば新たなエンターテイメントとしてそこにボクシング、、、いや格闘技になっちゃうのでしょうかねぇ。。。

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    • >マスコミでは思われており(本当かは分かりませんが視聴率などから)

      これはその通りだと思う。
      平均10分で終わらせる井上より、30分戦う井岡のほうが視聴率が高くなる
      TVのスポンサー目線で考えると、井岡>井上なんだろうね。

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  3. あれ?井岡って一度引退して国内のライセンスって再取得したんですかね?
    所属がSANKYOだし国内のジムに所属し、且つJBCが発行するライセンスを持ってないと
    国内で世界戦の開催は難しかったような気がするんですが勘違いですかね?
    (タイソンの例があるのでいらないかもですが)

    いずれにしろ井岡は元々稼ぎたい思考の選手だし、稼ごうとする姿勢は
    何も問題ないんですが、あとは誰とやって稼ぐかですよね。
    今回みたいなハードな試合を組めるなら場所はアメリカじゃないなら
    国内でも別にいいと思います。

    何が何でもアウェイじゃなきゃいけないって訳でもないですし
    世界的に注目されない場所でやってもなぁと最近思うようになりました。

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  4. 残念ですがjさんの言う通りになりそう、稼げないんじゃある意味プロ失格ですし…

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  5. 井岡本人次第かもしれませんが
    もし年末格闘技祭りが日本のマスコミの行事であるならば
    欲しいコンテンツでしょうね。

    といっても

    ニエテスが有力と言われていますし
    その他の王者でも面白いし
    アロヨに勝って次は世界戦であると考えると

    舞台は日本かもしれませんが、相手はガチですね。

    それを海外でやるのと日本ではインパクトが違いますが・・・

    あとは

    井岡の所属問題やタトゥーとかも日本でどうなんすかね。(さまーず風)

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  6. TBSが手放さないのではなく、結局は選手・井岡の選択だと思うんだが。
    契約で縛られているわけでもないし。
    イージーな試合でそこそこの金を手にするか、
    今は安くてもアメリカでの大金を夢見るか。
    でもスーパーフライで稼げないと分かった今、アメリカでやる意味もほとんど無いと井岡は理解したと思うので、日本に戻ってくると予想。

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  7. 思ってたことの95%ぐらい皆さんが言ってくれたのでスカッとしてるんですが、今回のsuperfly3、井岡がいなかったら自分的にはくっそつまんねぇ興行だな、で終わってたのは間違いないです。

    やっぱり井上ロマゴンシーサケットアンカハスが抜けるとKOのない本来の軽量級って感じでした。

    個人的には井岡にはフライ級時代散々逃げたと言われたエストラーダに挑戦してほしいと思ってます。かなりマニア向けな技術戦になるとは思いますが、井上以外で勝てる日本人が井岡しか思いつきません。

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  8. やっぱし皆tbsとのシガラミを心配してますね…せっかく本当の意味で世界の井岡になったというのに箔を落としかねないわ。

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  9. 管理人様
    毎度毎度の井岡ファンではありますが、正直な感想としましては井岡はやはりSフライよりもフライ、もしくはLフライが適正だと改めて思いました。
    あれほど試合後に顔が腫れていたのは相手がアローヨというだけではありません。勿論スタイルも極端にチェンジしたわけでもなく。本人が色々思う事があったでしょう。
    ただ井岡はSフライでもトップコンデターである事は間違いないし王者になる事も可能でしょう。私の思う典型的日本人としての最高形としての井岡。でも今回の
    ニエテス、エスト、アローヨ、井岡。Sフライ級では誰も米国を熱狂させる事は困難かもしれません。
    役者が揃って舞台が整う。その役者はシーサケと誰なのでしょう?ロマゴンの復活?
    2匹目のどじょうを狙って比嘉や田口にスポットが当たるのでしょうか?
    TBSと縁の切れない井岡はまたも安全路線になっていくのか?
    KOが少ないと米国では受け入れられない。 これは間違いないわけです。
    まさか米国でも日本をならって役者を作りKO出来るかませをアジアから引っ張ってくるということはしないと信じていますが、、、。
    それと井岡の次の相手、場所は誰なのでしょう。個人的には米国でロマゴンと空位を争って頂きたいですが。そして勝者はエストとシーサケの勝者と。それがロマゴンありきだったはずのスーパーフライの最終形であり第2章の主役はその2試合の間に出てこなくてはいけない。
    TBS、お願いだから邪魔しないでくれ。
    井岡の今回の試合、ファンとして勝ってうれしい反面まだまだと思う所がありました。
    でもブランク明けで立派です。

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  10. 井岡はアンカハス以外ならスーパーフライのトップ(シーサケット、エスト、ニエテス、ロマゴン)ともいい勝負できると思います。願わくば米国でまた試合してほしいし、仮に日本でも今ならトップクラスが来てくれるのでないかな。

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