WBSSバンタム級トーナメントに優勝してもWBAとIBFのベルト、2冠王者にしかなれない。残る2つのベルトはWBSS開催時は空位だったWBCとWBOの王者ゾラニ・テテが戦線離脱してしまったためだ。一般的に多くの王者が憧れる緑のベルト、長谷川や山中の後を引き継ぐベルトの持ち主がノルディン・ウバーリ(モロッコ⇒フランス)だ。彼の次戦が決まった。(相手未定)
WBCバンタム級王者ノルディン・ウバーリは将来統一戦で日本の”モンスター”井上尚弥と戦う意思がある。
フランスのボクシングの英雄ウバーリ(15勝11KO)は1月にラウシー・ウォーレンに勝って獲得した王座の初防衛戦を7月6日に予定している。(カザフスタン)
ウバーリ
「フランスとアメリカで戦いましたが次にカザフスタンで試合ができることを嬉しくおもいます。世界王者になりとてもハッピーです。今回は初防衛戦ですが私の目標は王座の統一です。今すぐにでも井上尚弥と戦いたい。次は恐らく指名試合になるでしょうが、その後は井上との試合もオープンです。それが自分のためにもなるからです。ロドリゲス戦は素晴らしかったです。ロドリゲスも素晴らしい王者でしたが井上ほどパンチがありませんでした。井上に対しては明確な戦術が必要です。井上はすごいパンチャーだけど彼の戦術は難しくない。ラウシー・ウォーレンはとてもスピードがあり難解な相手でしたが一方の井上はパワーが凄い。
カザフスタンでの試合がESPN+で放映されることは光栄です。ビッグファイトがしたいならアメリカの視聴者が不可欠です。」
https://www.youtube.com/watch?v=qVIVXebm5ms
ミニ・タイソンと呼ばれたり倒しっぷりが速攻ですさまじいので海外では井上はどうもビッグパンチャーというカテゴリのようです。個人的には防御やスピード、細かなスキルもラウシー・ウォーレンより上だとおもっていますが、ウォーレンのようなタイプはひたすらスリックが目立つのでそのようにカテゴライズされてしまうのだろう。
ウバーリも総合的に穴のないいいサウスポーだが、彼が認知、評価されるには今後のパフォーマンス次第だ。ウォーレン戦は接戦だった。
ルイス・ネリーがこの王者とのタイトルマッチを画策しているが、7月それぞれ別の相手となる模様。ウバーリの言う指名試合というのが、1位のルイス・ネリーの事なのか、暫定王者の井上拓真の事なのかわからないがいずれWBCから指令が出るだろう。
ちなみに7月6日のカザフスタンの試合はこの地では画期的で大規模なイベントになるらしく、ウバーリやアイルランドのリオ五輪代表、デイビット・オリバー・ジョイス、地元カザフスタンのザンコシュ・ツラロフのカムバック戦(怪我とアクシデントで無敗のまま2年のブランク)その他カザフの有望な選手が出場するそうです。
ツラロフはミニゴロフキンと言われるウェルター級プロスペクトですが、フェザーから出発して現在22勝15KO。アメリカ独占のウェルター級の牙城を崩すことを期待されている選手です。
ドネアも知ってる、ドネアも認めるウバーリです。