2020年のライオン/ジャモール・チャーロVSデニス・ホーガン

ライオンは基本的に、人間を積極的に襲うことはないが、群れを守ったりしなければいけないため、縄張り意識が強く性格そのものは気性が荒いとも言われている。忠誠心が高いのだ。ライオンのオスは、オスを倒して新しい群れを獲得した時に前のオスの子供を全て殺してしまう。自分の遺伝子を持っていない子供はいらないということだ。

https://www.youtube.com/watch?v=FbbcDEQM1KE

ジャモール・チャーロはプレミアボクシングチャンピオンズ(PBC)の所属選手として積極的に戦い続けてきた。双子の兄弟のジャーメル・チャーロとともに、PBCに忠誠を尽くし続けてきた。

長年の関係が報われ、ジャモールは無敗のまま2階級の王者になった。6月には故郷のテキサス州ヒューストンでブランドン・アダムスとの試合も実現した。

今週土曜日にデニス・ホーガン(28勝2敗1分)とニューヨークのバークレイズセンターで戦う試合にはチャーロ兄弟が運営するライオンズオンリープロモーションが共同開催主としてクレジットされる。

チャーロ
「我々のライオンズオンリーは世界中に広がっています。この名前を聞いたらだれか狂暴なファイターを連想するでしょう。ライオンズオンリーの名の下、俺たち自身がエキサイティングなファイトを披露し、他のファイターが続いていく。」

他のエリートファイターが別のネットワーク、プロモーションに所属していても、チャーロ兄弟は決して試合を求めて移籍しなかった。そのため、ネットワークを超えたビッグマッチは実現しづらい状況だった。

しかし、チャーロ自身が自分のブランドを構築し続ければ、その障害も乗り越えていける。

チャーロ
「プラットフォーム(ネットワーク)は問題ではありません。俺はWBCの王者です。いくつかの魅力的な試合を自分の力で作り上げていく、自分のやり方で進めることができるはずです。俺のバックには最高のチームがいます。俺は忠誠心が強いので、それを保ち続け、勝ち続け、繁栄してみせます。」

先日、カネロが、スーパーミドル級のタイトルを返上した。
真ん中を放棄してミドル級とライトヘビー級という飛び級でのタイトルを保持したままという不思議な状況となった。フランチャイズ王者だから階級やランキングを気にせず好きな相手を選ぶだけだが、ミドル級に戻らないならミドル級の王座は返上すべきだ。

ジャモール・チャーロは個人的にミドル級ナンバーワンと考えている選手だが、エリートの輪に加わることなく対戦を避けられ続けてきた。PBCというネットワークが最大の障壁と言われた。

爆発的なノックアウトを魅せるからチャーロを支持してきたが、最近は堅実に注意深く戦う様子がみられ、相手も強く相性もあるが地味な判定が続いている。それでも彼に対する信頼と期待は変わらないが、そろそろファンに強烈なインパクトを魅せる時だろう。

デニス・ホーガンは、スーパーウェルター級で、王者のハイメ・ムンギアを苦しめ、勝利の声もあるほどのパフォーマンスをみせたが、ミドル級のパワーがある選手ではない。

今回も期待された対戦相手を得られなかったジャモールだが、この試合は、ミドル級に上げてきたハイメ・ムンギアと自分では格が違うのだというところをみせつける必要があるだろう。

今回も地味な判定に終わると、ちょっと彼への信頼が揺らぐ。

どうやらチャーロというのは才能と勢いだけの狂暴な兄弟ではなさそうだ。
ファイトスタイルも、ビジネスも、頭脳派になりつつあるようだ。
名のあるプロモーターや会社に頭を下げて試合を組んでく気などさらさらなさそうだ。
そうなるとビッグマッチは益々遠くなりそうだが、試合でファンを納得させ、ビッグマッチへの機運と金額を釣り上げていくのだろう。

2020年こそはビッグマッチに恵まれますように、その足掛かりとなるインパクトある試合にせねばならない。

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