
日本の荒川仁人が2013年7月27日(アメリカ合衆国テキサス州サンアントニオのAT&TセンターにてWBC世界ライト級暫定王座決定戦を戦う相手
オマール・フィゲロア
NABA Lightweight Title (2013-present)
WBC International Silver Lightweight Title (2013-present)
WBO Youth Lightweight Title (2012)
22戦21勝17KO1分
荒川 仁人
第56代日本ライト級王者
第44代OPBF東洋太平洋ライト級王者
24勝16KO2敗
暫定だが正規王者のエイドリアン・ブローナーが転級のため正規に昇格する可能性もあります。
荒川は日本ライト級のトップ。ライバル相手に結果を残し続けていますが最近相手レベルが上がり楽な試合はありません。
日本人レベルでは頭脳的でテクニカルなアウトボクサーのサウスポーですが世界相手となると技術だけでは勝ちきれず倒すアグレッシブさが必要になってきている感じです。
昨年メキシコでダニエル・エストラーダに不運な負傷判定負けを食らいましたがいい教訓となったことでしょう。
この試合は実質勝者だとおもってますが、それまでの採点で不利だったことは事実、また、かつてのジェイ・ソルミアノ戦は負け試合だったような気もします。
いずれにしても正統派でかなり期待できる日本人ボクサーです。
この階級なのにパンチの強さでなく技術でトップをはってきた貴重な選手です。
対するオマール・フィゲロアは無敗、強打の若手ホープです。ゴールデンボーイプロモーション所属なので期待値も高く、地元の利もあり有利といえるでしょう。まだ23歳です。(荒川は31歳)
気になったので動画をいくつか集めてみました。
苦戦
基本、オーソドックスだがサウスポーにもスイッチするオールラウンダーでとても好戦的です。
早い回でのKOが非常に多くKO率も高いので恐怖のパンチャーかとおもいましたが印象は微妙です。
ボクシング事体はまだ青く、洗練されたものは感じません。まだまだ子供のボクシングか。
若さ、柔らかさ、タフネス、スタミナがあるのでしょう。相手より圧力をかけて手数も旺盛です。
ナチュラルパワーはありそうですが、狙い澄ましたとかキレとタイミングがすごいというのではなく自然な流れで当たったみたいなダウンシーンが多いです。
メキシコ系で柔らかいのでパンチが伸びる、ボディが強いなど特徴がありますが速くはなくリズムが独特なのだとおもいます。
戦績はすごいがまだ世界王者になる器ではないだろう。
荒川としては体も大きく腕も長く若い、ガンガンくるこの相手の土俵にのってはいけないとおもう。
打ち合うからパンチは当たるだろうが。
荒川の方がテクニカルでキビキビしたボクシングだ。
日本人にない体力とパワー、変則リズムでグイグイ来るでろうフィゲロアをうまくコントロールし毎回ポイント抑えるくらいの差をみせつけないと苦しいだろう。
負けるとしたらフィゲロアの若さと圧力に巻き込まれヘロヘロという展開
勝つとしたらシャープに翻弄してKOかそれに準ずる力量差を見せつけねばならない。
厄介な相手だがこれが世界正規王者になる試合だとすればおいしい相手だ。
最近ずっとハード路線な荒川の集大成に期待したい。