アフマダリエフVS岩佐 ヘリングVSフランプトン他

アフマダリエフVS岩佐の不完全燃焼でモヤモヤですが、その他の試合はなかなか強烈でした。

ジャメル・ヘリングVSカール・フランプトン

一体何度延期したんだという両者の対戦、ヘリングにはフランプトンではなく違う挑戦者が相応しいが、オスカー・バルデスと同じで人気者の階級下元王者のフランプトンのターゲットにされた。Sバンタムから上げてきたフランプトンとライト級から下げてきたヘリングのフレームの違いが浮き彫りに。そして、ヘリングは若くはないが、クロフォードと同門で、ボクシングのレベルを上げてきたと言っていた。かつてない、ヘリングのキレ味。2度目のダウンで即ストップが妥当だろう。頑丈なフランプトンがまるで敵わず。

アフマダリエフVS岩佐と真逆で、危険極まりない2度目のダウン後もレフリーは続行、試合を止めたのはフランプトンのセコンドだった。

ヘリング、こんなに強かったっけ?これが出来ればオスカー・バルデスに勝てるかもしれない。
それでもこの階級最強は現王者ではなく、無冠のシャクール・スティーブンソンだろう。

岩佐亮佑 vs ムロジョン・アフマダリエフ

ボロクソに叩かれようと、レフリーのストップが早いと言いたい。これじゃ中谷正義もベルデホにTKO負けである。それでも、予想通りのアフマダリエフの強さとスタイルを前に、今までで最強、びっくりしたという岩佐の感想は少しがっかりだ。井上尚弥は相手が想像よりずっと強いと想定しているそうだ。アフマダリエフの前半の強さ、強引さは観ているこちらとしては想定内だった。岩佐が減量でゲッソリ、アフマダリエフは当日かなり戻したかムチムチだ。その差を感じた。

シャフラム・ギヤソフ vs パトリシオ・モレノ

イケイケのギヤソフに呑まれるモレノ、調子がいい時のギヤソフは手がつけられない。WBSSに出て優勝していてもおかしくない強さ、ラミレスやテイラーに負けていないとおもう。それはダニヤル・イエレウシノフも同じ。しかし階級がどこなのかわかりづらい。ゲートキーパーに苦戦することもあるのだろうか。

イスライル・マドリモフ vs エマニー・カロンボ

世界戦を前に強豪相手に2戦連続判定となってしまったマドリモフ。ポイントは問題なくダウンも奪ったが、カロンボは強かった。コンゴの選手らしく、芸に乏しく器用さでマドリモフに劣ったカロンボだが、素の強さ、才能はとんでもない。パンチャーとしての能力も申し分ない。未完成の大器を感じた。マドリモフはこの苦労が糧となるだろう。

ハサンボイ・ドゥスマトフ vs マーシン・キゾタ

これが最軽量級のトップアマチュアだ。寺地や京口と比較してどうだろう。中央アジアのトップアマはフィジカルが強く、大振りでも速くてパンチが的確なのが大きな特徴だ。ハサンボイの左はモーションがデカいが、一打必倒の破壊力とタイミングがある。五輪で頂点にたった彼でさえ、その後のアマでは新興、インドに負けてプロ入りした。世界は広い。

こういうファイターとやらないと最軽量級は盛り上がらないし、世界王者だろうと最強と言えない。

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