サイドストーリーがあったので追加しました。
https://www.bbm-japan.com/article/detail/36879
中谷を相手に人生初のスパーリングを科したのだ。日本の全国Uー15大会で2年連続優勝し、プロになる準備をしていた中谷には、「ジュント、ボディだけ打って」と耳打ちしておいた。結果、そのボディブローで、オラスクアガはキャンバスの上で悶絶。座り込んだまましばらくしゃくり上げて泣く彼に、エルナンデスは問う。「もうボクシングはこりごりか?」。返ってきた答えはこうだった。「冗談じゃない。絶対に強くなってやり返してやる」。“ボクサー、アンソニー・オラスクアガ”、始まりのストーリー。人生のほとんどをボクシングの世界で生きてきたエルナンデスにとっても、この“お手柄”はとりわけお気に入りの一つのようだ。
「痛かった、というより、恥ずかしかった。だって、喧嘩で負けたことがなかったから。そのうぬぼれを完璧に折られて、いつか必ずジュントを倒し返そうと思った。でも、それが目標だったはずが、ボクシングに一生懸命になれたのは、他のスポーツにはない難しさを感じたからだと気づいたんだ。ルディに“ジュントに感謝しなくちゃな”と言われて、本当にそのとおりだと思った」
ロサンゼルスを訪れていたWBC世界ライトフライ級チャンピオン寺地拳四朗(BMB)とのスパーリングを見ていた寺地永会長は、「天才トニー」と呼んでいたものだ
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直近の楽しみは4.8でしょうか?寺地の3冠統一戦は消滅しましたが、代役について調べてみました。
アンソニー・オラスクアガ
24歳
メキシコ系アメリカ人
5勝3KO
まだ5戦しかしていないのにWBA2位、しかも代役にして寺地より一階級上のフライ級だ。
どんなファイターかチェックしてみますと、まずフォームがいい。リカルド・ロペスやマルケス兄弟を彷彿とさせるガードスタイルから、基本に忠実なパンチを放っていきます。相手もなかなか強くてロープに押し込んで重いパンチを打ち込んでいきますが、冷静に対応し、時にはスイッチも交え、初回でノックアウト。
この勝利でWBA Fedelatin フライ級タイトルをとったが故のWBA2位なのだろう。
キャリア2戦目でサウル・ファレスに大差判定勝利もしている。(6回戦)
まだキャリアが浅いですが、これはジョナサン・ゴンザレスよりも手ごわい選手ではないでしょうか。メキシコ系ですがアメリカで活動している点からしてもボクシングのメインストリームですし、将来有望なファイターの一人と言えそうです。
恐らく、この選手は米国で寺地と練習した経験があるか、あるいは中谷と練習したことがあるか、そんな縁から生まれた試合なのかなと推測しますが、普通に正直に、いい選手です。
とここまで書いて、やはり・・・
5戦全勝(3KO)のオラスクアガはオーソドックスのファイタータイプで、4月15日に韓国・仁川で元日本ユース・フライ級王者の白石聖(26=志成)と対戦予定だった。3月13日に来日し、4月1日に東京・後楽園ホールで再起戦を行う岩田翔吉(27=帝拳)のスパーリングパートナーを務めていた。寺地は昨年の米ロサンゼルス合宿などでオラスクアガとスパーリングをした経験があり、24日の公開練習では「パワーが結構あって、うまさもある良い選手」と印象を述べていた。
たった6戦目でキャリアのある寺地が負けるなど想像出来ませんが、かなり強い部類、難敵であると言えそうです。
リカルド・ロペスがやって来た時の衝撃とはなりませんように・・・