メリンド・井上他

2日間お疲れ様でした。
リアルな結果となりましたね。

八重樫VSメリンド

おそらく八重樫の最初のダウンがテンプルで、三半規管に支障をきたし、感覚にぶれが生じてしまったものとおもわれる。そうでなければメリンド研究、対策を時間をかけて練ってきたにしてはメリンド得意のパンチを容易に食いすぎだ。

冷静に戦力分析して中盤以降エンジンをあげる予定だったとおもうけど、相手もそれに合わせるとは限らない。初回からメリンドのおもいきりのよさとキレが想定以上だったか。フィリピン人の序盤は特に危険をはらんでいますね。

歴戦のダメージの蓄積とは言いたくない。サマートレック戦は快勝でダメージも少なかったはずだしメリンドに決定済みで十分な時間があった。

メリンドの方は完璧なる完勝。フック、アッパー、ストレート、3種のパンチで鮮やかにKO。最後の右ストレートの後も左のフォローが出ていた。フィリピン人はやはり戦績以上にパワーがある。会場は静まり返ったとおもうがこれぞボクシングだ。

メリンドはどこか、アラ・ビラモアやロデル・マヨールに似て天才肌だが適正階級がない感じと以前書いたが、そのビラモアがセコンドにいて、何か感じるものがあった。強いものが勝っただけと言える。

八重樫には悪いが4つのベルト全て日本人じゃなくてよかったようにおもうし、メリンド側からしたらやっと報われた。彼の鼻には深刻な傷跡があり、苦節のキャリアを感じた。

失礼ながら、4人の王者がいても、田中、メリンドの2強だとおもう現状。

井上VSロドリゲス

昼にクロフォードを観たせいで技術的な部分で井上に驚くようなことは特になかったが
同階級では抜き出たパワーとスピードで、突出した存在であるとおもう。
中量級くらいになると強いのがゴロゴロいるが軽量級ではそうともいえず、一人抜けている。
そして確信できた事といえば、左(特にフック)が主武器、生命線ですね、この選手は。

ひとつ指摘したいのはここ数戦は抜群に相性のいい相手なのだ。スピードもパワーも劣るファイターボクサーというのが一番井上が光る。

もう、多くは語らず、9月に米国デビューし無人の荒野を走って欲しい。
パッキャオに次ぐアジアの星になってくれ。

https://youtu.be/SQ6QTLkxzeQ

https://youtu.be/gJBjQLRmPBs

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コメント一覧
  1. はるさん

    MYP4Pを見ていただければわかるように
    最大限に評価しています。

    すごいボクサーなので
    今の環境ではもう学ぶことはないのではないか
    もっと強いパートナーや理論のあるところで育って欲しいなぁと
    おもっているだけです。

    はるさんは現状で満足ですか?
    人それぞれなので色々な意見があっていいとおもいます。

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  2. 井上に望むのが大いのか、いつも、井上には厳しいですね。ひとつ指摘したいのはここ数戦は抜群に相性のいい相手なのだ そうでなく、井上が相手に何も出させないだけと言う見方は出来ないでしょうか

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  3. あなさん

    メリンドは昔から無冠の帝王と呼ばれていました。
    左アッパー、フックが美しい選手という印象があります。

    ただ、世界初挑戦がエストラーダでフライ級でしたので
    体格、体力で無効化されてしまっていました。

    今回のLフライか、もっと下が適正階級なのでしょう。

    地味に八重樫に負けないキャリアで手ごわいのとばかりやってますので
    これは本物のボクサーでしょう。

    今後も流血しやすい所や体格差というハンデは抱えていくでしょうが。

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  4. メリンド、やっと王者になってくれました。ずっと応援してたので、八重樫選手には申し訳ないが、うれしいです。願わくばメリンドの攻防一体のメリハリのきいたボクシングをもうすこし長いラウンド見てみたかった。ディフェンスもいいので長期防衛しそうですね。田中選手と戦うのも面白いんですが。壁を突き破ったのでこれから王者としてどう成長してくのか楽しみです。井上選手はこのレベルの相手では物足りませんね。九月のラスベガスではクアドラス、エストラーダ、カシメロか、一枚落ちてコンラン、バリくテ、アローヨあたりですかね。個人的にはエストラーダとの試合を見たいですね。

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  5. 八さん

    KOパンチャーとして申し分ないですが
    最近すごいレベルのボクサーが出現してるせいもあってか
    そういうのと比較するとクラシックにみえるところはありますね。
    マイキー・ガルシアっぽいかな。

    でもそこまで指導できる環境は日本にはないとおもう。

    メリンドはエストラーダに負けるまで
    28勝(11KO)無敗で無冠の帝王と言われてました。
    あの敗戦とメンドサに負けて(負傷判定)皆忘れてしまったのかもしれません。

    やはりいいボクサーでした。

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  6. そう、時々直線的なんですよね。
    真っ直ぐ後ろに下る、それで足りなくなったらブロッキング。
    ここらへんはそこらの日本人ボクサーと同じ普通のレベルに感じます。
    たしかに能動的な強さはあるが受け身になると所々トレンドじゃないんだよなあ。
    やっぱりもっといろいろな世界を見てきたほうが良いんじゃないでしょうかね。

    どうやらメリンドはフィリピンボクサーの極一部を占める秀才系真面目型みたいですね。
    結構長く王座を守りそうです。

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  7. ですな
    基礎と経験を積んだ上で本気リゴンドーのフットワークに潜り込んでフックを叩き込んで失神ko
    そんな光景を夢見つつ、自分は取り合えず田中、比嘉のこれからに注目します

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  8. あなさん

    公平に見たいですが

    今日のクロフォードとかロマチェンコを見ると絶望的に感じます。
    当たらないしどんどん差をつけられる、なんだこの動きと余裕はと。

    それに比べると井上はパワーとスピードが突出して強いと感じますが
    直線的で、相手や展開次第でどうなるのかなという疑問は残ります。
    KO型なんで見てて楽しいですが。

    世界は広く、上には上が・・・

    日本に限っていえば井上、田中は最上級かなと
    オールドマニアですがそう感じます。(ファイティング原田とかまではよくわかりません)

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  9. サウスポーでやる必要性 まさにこれに自分の言いたいことの全てが集約されてますね
    逆に管理人さまのおっしゃる通り田中はガンガン強豪と手を合わせて輝いていくタイプかと セルビー戦はよ

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  10. プクー氏
    空気を壊しそうでしたが個人的にはとても関心が強いので手短に
    井上は組み立て以外は強いです
    アメリカ進出を期待されていますが、自分としてはそういうレベルではなくてガチでリゴンドー狙えてスタイル次第では第二のパックになれる器に見えます
    田中らが好素材なのは間違いないですが、井上の身体能力は内山や田中らとは次元が違ってどうしても多くを望みたくなります 今後第二の井上が現れる線も薄いでしょう
    そしてこのままだとロマゴンが失速した今上の階級を狙うなら村田的な戦術の基礎を積まないと攻め手がないです 技術は既にカンストしているので試合では技術ではなく戦術の試行錯誤を強く望みたいです
    海外にいく、強いやつとやるのは完全に同意しますが、階級をあげる前に別のトレーナーを招聘してほしいです

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  11. マイティさん

    サウスポーをやる必要はあるんですかね。
    ドネアもやってましたが、やらない方が強かった。

    ドネア以上なのかもしれませんが、彼は5階級制覇ですからね。
    ドネアにそっくりな道を歩んでいる気がしますが、果たして・・・

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  12. うっちーさん

    壊れていたなら陣営が止めていたのでは?
    いいのを食って効いちゃっただけだとおもいたい。

    メリンドはエストラーダに負けるまで、かなりの逸材と言われてた男です。
    これに完勝したエストラーダ、体格いいし井上のSフライの最後の刺客と言えそうですが
    やっぱメリンドとは体格、体力が違うような試合だった記憶があり、メリンド自体はいいボクサーでした。
    今日八重樫に当てたメリンドのパンチ、全て彼らしいものでした。

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  13. サウスポーの井上は新鮮でした。

    減量苦とカルシウム不足の心配が無ければこのままS・フライ級で盤石なのではないでしょうか?パワーが違い過ぎます。

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  14. あなさん

    貴殿ほどマニアックな技術論は語れないので
    理解できるところとできないところがあります、ご容赦ください。

    現状の環境、日本人としては文句なく強いんじゃないでしょうか?

    ロマチェンコやらリコンドーの世界というのはそういう環境で実感しないと会得できないとおもいます。
    田中や井上にはそういう次元を期待してしまいます。

    雑誌を立ち読みしてたら、日本人の誰もが井上をべた褒めしているのに対し

    ジェネシス・シルバニアだけが
    「左フックが強かった印象がある。僕の階級に来るならぜひ戦ってみたいね」

    みたいな発言をしてました。
    噂通りに海外に出て欲しい、今日みたいな試合はもう最後でいいのでは?

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  15. 八重樫はもう完全修復ができないくらい壊れてたのでしょうかね?
    正直、この結末はショックです
    年齢も年齢ですし…難しいですね
    井上は圧倒的でしたね
    まだ試したい事はあるでしょうが、やはり現段階では田中よりも上で、日本人歴代最強でしょう
    昨日の田中の相手の方が質はかなり上でしたが

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  16. メリンド初めて見ましたが、井上程ではないがとてもクイックネスのある動きに驚きました
    この打法であのko率とかどうなってるんでしょう 井上弟と同じ感じなのでしょうかね
    井上は・・・個人的にはいつも通りでした
    ローチがインサイドワークのなさを指摘していて前から気になってる井上のインサイドでの振る舞いを確かめられそうと言うことで比嘉戦の出来もあってかなり楽しみにしてましたが・・・ ダメでしたね やはり井上には田中程のバランスはなさそう タイソンは目指せなさそうです
    と、なるとアウトボックスと出入りということになるわけですが、まっすぐ下がる、下がったまま攻勢を譲ると言った欠陥がやはり治ってませんでした 逆にフィニッシュのハットン戦のメイばりのチェックカウンターは長谷川がいっていた通り初めて見る質のもの 初めてカウンターらしいカウンターを見ました 試合中もカウンターを狙っていたのもあって恐らく階級アップに対して本人が出した答えがこれなのかな
    結局は両手の使える階級あげたあとのドネア、或いはカウンターとアウトボックスが両立できるようになった長谷川と言ったところでしょうか
    個人的には一番残念でした 村田と比べるとあらゆる意味で対称的です・・・

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  17. クッパさん
    井上の事はMYP4Pでも書いてるように評価しちゃってます。
    いう事ないです。対戦者のレベルを上げて欲しいだけ。

    八重樫は多くの方が歴戦のダメージって言うだろうから
    違う視点で感想を書いてみました。

    普通に長期戦をやるつもりだったとおもわれます。
    メリンドが強かっただけだと。

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  18. メリンドは素晴らしいボクサーでしたね。フェイントも巧みに使い的を絞らせない上手さがありました。

    八重樫は負けてしまい残念ですが次に向けて再出発して欲しい。

    井上は格の違いを見せつけた試合でしたね。やはり彼には日本は狭い。
    9月に行われ海外戦は楽しみです。

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  19. プクーさんが同列とは言わないまでもクロフォードを引き合いに出すとろこが井上の強さですかね。ドネアばりの左に脱帽です。
    八重樫は歴戦のダメージもあるのかと思ってしまいました。

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