独自の評価と立場を築いていたゲイリー・ラッセルJrの敗北によって、フェザー級に新たな動きが生まれるかもしれない。
怪我のアクシデントがなければ、今でも
①ゲイリー・ラッセルJr
②エマニュエル・ナバレッテ
③マーク・マグサヨ
という順番かなぁと考えているが、マグサヨの体格、スピードとパワー、調子の良さは、際立っており、コンディションのいいラッセルJrであってもどのような結果になっていたかはわからない。マグサヨはラッセルにとり、大きくて速かった。
そして、もっと大きなナバレッテは、ラッセルJrのようなタイプには相性が悪そうだが、マグサヨのようなタイプは苦手ではないだろう。
そしてここに、奇跡の復活をした、キコ・マルチネスらもおり、ウォーリントンを下した、マウリシオ・ララもまたマグサヨの鬼門といえそうなタフなメキシカンだ。
パンチはほとんど当たらなかったが、昨日のマグサヨの調子はよく、フレディ・ローチはマグサヨの潜在能力を復活させた、やっと引き出したなと感じました。そんなマグサヨの今後の活躍を期待しつつ、もうひとりのフィリピンの切り札を思い出す。
ケビン・ジェイク・カタラハ
13勝11KO
線が細く、プロではSフライ級あたりだったが、井上尚弥のスパーリングパートナーとして来日していた時は、井上より大きくみえた。井上にとってもかなり骨のあるパートナーだったようだ。アマチュアではマグサヨがライバルであり、勝ち越していたとも聞いたことがある。Boxrecをみると、直近のアマチュアは9勝1敗、以前紹介したジェイド・ボルネアに負けた記録が確認できる。
プロでは、年に1,2試合しか出来ておらず、ALAジムが消滅したフィリピンではキャリアがなかなか進まないようだが、日本で頻繁に試合をしていたジョン・マーク・アポリナリオあたりは初回KOしている。
フィリピンには、オリンピアンやら名王者やらを破る、大物狩りの逸材が潜んでいることも多い。KJカタラハも、そんな期待が膨らむプロスペクトの一人だ。
一回だけポカしちゃったけれど、
[st-card-ex url="https://boxrec.com/en/proboxer/559171" target="_blank" rel="nofollow" label="" name="" bgcolor="" color="" readmore="続きを見る"]彼にも一度くらいチャンスがあってもいいとおもう。
日本人であればとっくに世界戦をしているだろう。
人材の宝庫、フィリピンに改めて感服するのであった。