ライブではみれませんでしたが、なるほどこんな試合だったのかという感じ、時は流れます。
ジェシー・ロドリゲスVSシーサケット・ソー・ルンヒサイ
ダウンは足が滑っただけ、ストップが早い気がしますが、ペースはずっとジェシーで、シーサケットのパンチはほぼ空転していました。ロマチェンコのように横への動きと上下の打ち分け、危機管理能力も高いジェシーの完勝といえる内容。
次はSフライではなくフライに戻るそうだが、フリオ・セサール・マルチネスを超えてこの男が新たなメキシカンスターの座を引き継ぐのだろうか。若さと運動量でロマゴンやエストラーダに引導さえ渡してしまいそうな勢いがあるが、パワーレスにみえるのは変わらない。
井上尚弥のライバルになりえるのか、それとも、中谷潤人がジェシーをストップできるか。
中谷の方が大きくてスケール外の強さを感じるが、相手のレベルがジェシーの方が遥かに上だ。メキシコに新たなスター候補が現れたのは間違いない。日本勢にとっては都合がいい。
ボクシングのクオリティーは非常に高いが、パワーレスにみえる
これが、ジェシー・ロドリゲスの印象だ。
ムロジョン・アフマダリエフVSロニー・リオス
井上の未来のライバルとして、スティーブ・フルトンの名前ばかり出てくるが、50%くらいはこの男が鍵を握っている。
岩佐が早すぎるストップで負けちゃったので、イマイチ全貌がわからないが、五輪銅メダルのスキルに重い鉄球のようなパンチを持っている。サウスポーからの安定した技術とこの鉄球のごとく重いパンチがウズベキスタン王者の特徴だ。
スピード、テンポやリズムはさほど速くはなく、瞬間的な爆発力もないので、統一戦が実現すれば判定で素早いフルトンが有利とみるが、KO決着ならアフマダリエフだろう。アマでは実績上位であり、パワーもフルトンより強い。
実力者、ロニー・リオスにはそれなりに手を焼いたが、無難な12ラウンドで、最後は確信的に打ち込んで最終回KOに繋げた。
飛びぬけて強いとはおもわないが、世界王者として安定した技術、突出したパワーを持っている。
でもなー、エマニュエル・ナバレッテがいた頃のSバンタムの方が怖かったなぁ・・・
フルトンやアフマダリエフがナバレッテやレイ・バルガスに勝てるかといえば、厳しい気がする。