人生の主役/中垣龍汰朗と松本圭佑

井上尚弥擁する大橋ジムから、この困難な時期に2人のホープがデビューした。

2人ともにデビュー戦としてはハードな相手を無事クリア、初陣を飾った。安易に外人カマセを連れてきて試合するよりずっと貴重な体験をした。両者共に国内トップアマチュアだったが、五輪代表の夢は断たれた同士だ。

https://www.youtube.com/watch?v=LPSTBTol3_Y

元々オールドファンで、西岡利晃VSノニト・ドネアで私のボクシングへの熱は冷め、マニア引退のはずが、

ゴッドレフトの山中慎介を見届けるまでは
内山高志の海外進出を見届けるまでは

とわずかな灯を残していたら、井上尚弥が登場し
この男こそ、最後にして頂点だとおもっている次第です。

そんな井上尚弥も27歳、若手ではなく中堅の位置づけか。19勝16KO

オールドファンが憧れる、30戦、40戦という数字は築けるのだろうか。
西岡や長谷川も40戦超え、やりきった感があった。
だから納得できた。

元々大橋会長も鳴り物入りで早くから世界路線で、試合数は少なかったから、弟子も同じ路線なのだろうか。コロナの状況では特に仕方がないけれど。

どうやら昔に比べ、キッズボクシングの発展により、初めからレベルの高い選手が続々と出てきており、日本もアメリカのように、アマチュアキャリアがなければプロになれない、あるいは出世できない

畑山隆則や伊藤雅雪のようなノンアマの奇跡は幻かと言えそうな状況だ。

そんな大橋ジム初の世界王者が川嶋勝重だというのを忘れてはならない。

中垣龍汰朗は2年以内で世界を目指すと言っていた。
実績もあり、世界の軽量級で日本は多くの世界王者を輩出してきたから決して不可能なことではないだろう。

しかし、アマチュアでは、世界では、もっと上に君臨してきた猛者がいる。
彼らは、国の事情、不人気な軽量級、様々な理由でプロになれず、あるいはなっても試合を組めずに消えていくパターンが多い。

昔から今もずっと、軽量級のプロボクシングは本当の意味で世界を反映していないともいえる。
もっと強かったアマチュアはたくさんいる。

そんな無名の彼らの思いまで背負って、頂点の夢を目指して欲しい。

人生の主役は君たちだ。

おっさんはさすがに、井上尚弥で卒業だ。

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コメント一覧
  1. あっ動画がある。中垣、想像以上にパーフェクトですね。西岡、長谷川、山中以上にルーキーとしては完成されてますね。

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  2. 井上はもちろん不世出の天才ですけど
    ファンや選手は彼を神格化してほしくないですね
    「俺が井上を倒す!超える!」くらいの気持ちでいてほしい
    そうでないと、日本のボクシングはずっと低レベルのままになってしまう

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    • >「俺が井上を倒す!超える!」

      ごもっとも、井上や村田は奇跡の突然変異だから越えられなくて当たり前、みたいな風潮にはなって欲しく無いですね。

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      • 田中恒成がそんなような事を言ってましたよ。
        あの人を目指し、超えない限りは意味がない的な。

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  3. 井上を超える日本人テクニシャンや日本人スピードスターは現れても、井上を超えるワンパンチフィニッシャーはしばらく現れないような気がしますね。

    自分にとっては、井上尚弥こそ日本史上最強選手、如何に井上が凄い選手だったのか、繰り返し語り草にする爺さんになりそうですw

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  4. 松本圭佑はジュニア世代から超サラブレッドとして有名で評価の高い選手だったそうですが
    高校に入って堤駿斗という怪物の存在に悩まされ、高校、ついには大学リーグでも一度も
    堤に勝てず苦渋を舐め続けてきた、結構な挫折を味わってる選手ですね。

    アマチュア時代に輝かしいタイトルはついに手にできず、トップアマチュアというには
    実力の割に実績不足の中、それでもプロに転向してトップを目指すガッツは
    むしろ雑草魂すら感じさせます。
    B級デビューで初回ダウンをもらったりやっぱり天才を全く感じないですけど、
    悔しい思いをプロで晴らせたらかっこいいなと思います。

    堤は五輪予選の結果がどうあれ本命の帝拳か三迫ジム入りで世界を目指すでしょうから
    プロでこの二人が出会うことを楽しみにしています。

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  5. 中垣さんは飛び切りの素材ですが、ポスト井上チャンプになれるか!あるいは、カリスマ達を超える存在になれるか?楽しみですね。松本さんはお父様が元東洋太平洋王者で三度も世界戦の経験もある、サウスポースタイルのスピード感と熱い試合の名ボクサーのサラブレットですね。お二人ともミライモンスターからリアルモンスターに羽ばたいて欲しいものです。

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