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バイプレイヤーの壁/ワシル・ロマチェンコVS中谷正義

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リナレスも中谷もホットな存在とはいえ、本場では所詮supporting actor (バイプレイヤー)の扱いだ。

ワシル・ロマチェンコの復帰戦の相手は、彼を破って統一王者となったテオフィモ・ロペスが一度戦った強敵のようだ。トップランクのボブ・アラムは、オリンピック金メダリストのロマチェンコが中谷正義とのカムバック戦を視野に入れていることを明らかにした。

アラム
「ロマチェンコとは話をしていて、初夏を視野に入れている。彼はバブルの中での戦いに疲れている。彼は大きなチケットを売っているんだ。アメリカで大きな戦いができると思っているし、もしかしたら日本の中谷正義と対戦できるかもしれない。彼はロペスに対し全力を出し切った。中谷は本当にハードパンチャーだ。」

ロマチェンコ(14-2, 10 KO)は、元3階級世界王者で、10月にロペスに全会一致の判定負けを喫した後、再びパウンド・フォー・パウンドのトップに立つことを目指している。

厄介で頑丈な中谷は、タフなテストになるだろう。

中谷(19勝1敗、13KO)は、12月にフェリックス・ベルデホに9ラウンドのテクニカルノックアウトで勝利し、今年のファイト・オブ・ザ・イヤーのコンテンダーとなった。中谷は78-72、78-72、77-74の劣勢で2回ノックダウンされた後に逆転してプエルトリコ人をフィニッシュした。

中谷の勝利は、2019年にロペスに全会一致の判定負けを喫した後の見事な復活劇となった。ロマチェンコはロペス戦の後、右肩の手術を受け、中谷はベルデホ戦で右眼窩骨を骨折した。

このサイトのメイン画像が中谷VSベルデホなのは、あの試合以上のボルテージが未だにないからだ。恐らく井上尚弥の次戦がこの画像に代わるだろう。

しかし、それより早く、中谷の次の話題が出てきた。
なんと、元P4Pトップ、五輪2冠、アマ396勝1敗の男が候補だという。

実質、中谷がロペスに勝っていたと一部で囁かれる試合であり、ロマチェンコがロペス戦を払拭し再起するのに都合のいい相手なのだろう。トップランクのアラムにとっても日本人は交渉がしやすい。

日本では、井上尚弥の実力が飛びぬけており、階級を超えた世界の頂点に至らんとしているが、

テオフィモ・ロペス
フェリックス・ベルデホ
ワシル・ロマチェンコ

だとしたら、中谷正義の方が中身が濃すぎる。
世界最激戦区、最も注目を集める本場のトップ中のトップとの連戦だ。

世界王者は世界最強、相手を選ぶなんてもってのほか
ファイターの気持ちはひとつだろうが、あまりにも険しい道のりだ。

願わくば、中谷にはWBOかなにかの世界戦に出て欲しいし、ライアン・ガルシアら、米国の若きスター候補に絡んで欲しいが、これもまた選択の余地なき宿命なのかもしれない。

中谷はテオフィモ・ロペスを大いに苦しめ、フェリックス・ベルデホを逆転KOしたが、KOまでの過程は0-3だ。ベルデホには正直なパワーがあったが、明らかなる弱点もあった。(プエルトリカンに多い。)中谷自身、ずっと東洋で戦って、本場で通用こそしたが、まだ修正、課題の余地も多い。大柄でジャブが鋭くやりにくい選手だが、さすがにロマチェンコの牙城は高い、あるいは相性が悪そうだ。

決定したら全力で応援するし、ロペスのパワーを畏怖しすぎ、元々小さなロマチェンコに対し、中谷の勝機もあるとはおもうけど、別の茨の道も用意されていい。

ライト級は新旧交代の様相だ。

ホルヘ・リナレスでさえ、過去の人になりかけており、新王者、デビン・ハニーのステップアップの候補にあがっている。リナレスも中谷もホットな存在とはいえ、本場では所詮supporting actor (バイプレイヤー)の扱いだ。

中谷やリナレスには、彼らライト級の新しい主役たちの踏み台になって欲しくない、大きな挫折を味わせて欲しいと願っている。

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プクー

原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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