裏街のヒーロー/マイケル・リベラ他

ライト級は必ずしも、アメリカの若手4人衆だけのものではない。
彼ら全部を凌駕する裏街道の男の出現に期待している。

先月、マイケル・リベラはサンアントニオでラダリウス・メンフィス・ミラー(21-2)に10ラウンドユナニマス判定勝利を収め、戦績を19勝0敗に伸ばした。 22歳の新進気鋭のプロスペクトは、キャリア初となる10ラウンドを、ジェルボンタ・デービスVSレオ・サンタクルス戦のアンダーカードで戦った。

フロイド・メイウェザーのプロモーションを受けているミラーは、リベラのキャリアの中で最も経験豊富なファイターの一人だった。ミラーは11連勝でこの試合に臨んだ。また、計量では3ポンド以上も体重超過していたが、リベラはとにかく彼と戦うことに同意した。

リベラ
「実際のところ、彼が体重をオーバーしても驚かなかった。 私のチームのスタッフは、彼は体重をクリアできないだろう、スーパーライト級のように見えると言っていた。だから驚かなかった。」

サンプソン・ルーコヴィッチにプロモートされるリベラは、今、ライト級のビッグネームに照準を合わせている。 世界タイトルを目指して戦う準備、他のビッグネームを相手にする準備もできている。

リベラ
「一刻も早くリングに戻りたい。 世界タイトルを目指して戦うチャンスが欲しい。デビン・ヘイニー、ジェルボンタ・デービス、ライアン・ガルシア、テオフィモ・ロペスのようなファイターと戦う準備はできている。 彼らの誰にでも勝てると信じている。」

メインイベントでは、デービスがサンタクルスを6ラウンドで強烈なアッパーで止めた。しかしこの試合はノックアウトに至るまで非常に拮抗したものだった。リベラはノックアウトに感銘を受けたが、サンタクルスのパフォーマンスを賞賛した。

リベラ
「あれは美しいアッパーカットだったが、サンタクルスは戦士であり、ノックアウトされたにもかかわらず、素晴らしい試合にしてくれた。 サンタクルスがフェザー級、デービスはライト級のファイターなので、2階級の差があった。デービスが良いファイターであることは間違いないが、サンタクルスはその階級ではない。サンタクルスはハートのあるファイターだ。そしてデービスを祝福する。」

ロマチェンコ後のライト級は、頂点に立ったテオフィモ・ロペス、ジェルボンタ・デービス、デビン・ヘイニー、ライアン・ガルシアのアメリカの若き4人衆の新たなストーリーで決まりのような様相だ。それはまるでかつての中量級黄金時代

レナード、ハーンズ、ハグラー、デュランの頃のようだ。
その中でもスペシャルなアイドルは王様、ライアン・ガルシアかな。

こういう人気とヒーロー、ライバルストーリーを作らないとボクシングは熱を帯びない。大金を生み出さない。

しかし、当時から、裏街道の男たち

マイク・マッカラム
ジュリアン・ジャクソン
ナイジェル・ベン

らの方がずっと怖かった自分としてはその他のライト級を無視できない。
その中のほんの一部を。

イサック・クルス(20勝15KO1敗1分)

メキシコのタイソンと言われている、わかりやすい倒し屋。
このわかりやすさと豪快さで注目度急上昇だろう。

https://www.youtube.com/watch?v=XQqR_ASoOEc

レイモンド・ムラタラ(11勝9KO)

アマではライアン・ガルシアに3戦3勝。
最近トップランクでプロモートされだしているが、なぜ人気にここまで差があるのだろう。
ガルシアがゴールデン・ボーイだからかな。

https://www.youtube.com/watch?v=UMDfX3TIeig

エマニュエル・タゴエ(32勝15KO1敗)

素人で参戦したデビュー戦の敗北以来、勝ち続け、ランキング上位をキープしているガーナのランカー。
31歳になった。ナナ・コナドゥの親戚らしい。令和のアイク・クオーティーになるにはKO率が低いかもしれないが、世界戦のチャンスはあげたい。

まだまだ、たくさんのプロスペクトがいる。
日本にも、中谷、吉野、伊藤らがおり、彼らがどこまで通用するのかさえわからない。

そんなプロスペクトの一人、マイケル・リベラ22歳は、ドミニカ共和国からの逸材です。
ドミニカといえば、ロナルド・ロメロと暫定戦を争ったジャクソン・マリネズは実質勝っていた。

ドミニカ共和国だからナチュラルな才能、筋はいいんだろうな、でも頂点は厳しいのでは?というイメージでチェックしたマイケル・リベラはなかなか度肝を抜く才能でした。

身長173センチ、リーチ180センチ

パンチの伸びが凄まじいです。ストレート、左フックが鞭のようにしなります。
たしかに、サンタクルスのとは次元の違う階級のパワーです。

直近の相手、ラダリウス・メンフィス・ミラーはジャメル・ヘリングやジェスリル・コラレスにも勝っている世界王者レベルの男でした。

ここまで書いて、どうやらミシェル・リベラと読むようです。
素材はいいなぁ、ドミニカ共和国って。

ライト級は必ずしも、アメリカの若手4人衆だけのものではない。
彼ら全部を凌駕する裏街道の男の出現に期待している。

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