ペドラサがどこまでロマチェンコを手こずらせるか、あるいは自慢のスキルの部分で大きな差をみせつけられるのか、ベルトラン戦はラウンド毎に左右交互に戦っていたが、ロマチェンコに対してはどうか、ロマチェンコはペドラサを相手にしつつ、ゲルボンタ・デービスとの差を見定める試合といえる。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R | |
ロマチェンコ | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 9 | 10 | 10 | 9 | 10 | 10 | 118 |
ペドラサ | 9 | 9 | 9 | 9 | 9 | 9 | 10 | 9 | 9 | 10 | 7 | 9 | 108 |
アレクサンダー・グヴォジクがゲストに出ています。スティーブンソンの回復を祈ると共に21年やってきたボクシングの夢を達成できて幸せだと言っています。英語が堪能です。
ドッグボーVSナバレッテなどないかメインの後かくらいの扱いですが、前座としてやるのかな。
よもやのドッグボーの王座陥落
これがあるから面白い
けれどこのメインに限ってはそんな事は起きないだろう。
[st-card id=46923 ]すごいな、WBSSみたいな光の演出、ロマチェンコカラーバージョン。
黄色が好きなのか、緑なのか、蛍光黄緑ですね。
ペドラサもよくこの舞台に戻ってきたな。
かつては内山や三浦の対抗王者でした。
1R
ペドラサはオーソドックスから入る。
この大事な瞬間に画面固まる。
ペドラサが前に出るもまずは探り合いだけ
1分みれてないがロマチェンコの左が一発
ロマチェンコ10-9
2R
今日は何か局面が明確になるまでペドラサは右のようだ。
アマチュアのような高度なフェイント合戦に終始するも
またしてもロマチェンコの左が一発クリーンヒット
ロマチェンコ10-9
3R
ボクシングの未来をみているような
アマチュアファイトの延長の技術戦。
最高の集中力でペドラサもスキル勝負に決めているようだ。
ここでも一発だけロマチェンコの左のクリーンヒットがあった。
技術戦に終始
ロマチェンコ10-9
4R
ペドラサが少しづつサウスポーに。
相当な技巧派ぶりだがこれだとパワーレスで
ノックアウトは厳しく、技術でロマチェンコを凌駕するのも厳しそう。
すごい技術戦だが、ロマチェンコの左の正確性が常に勝る
両者にダメージはない。
ロマチェンコ10-9
5R
このままロマチェンコがエンジンを上がてきた時が
ペドラサの勝負の時なのだろう。
同じボクシングをやっていても、ポイント合戦では敵わない。
ペドラサはまた右
超高度でヒリヒリした技術戦だが
両者一発があるタイプではないので、やや退屈かも。
手数多く被弾のなかったペドラサにしようとおもったが
やはり最後にロマチェンコの軽いヒットが
ロマチェンコ10-9
6R
ロマチェンコ相手にこれほど高度な技術戦ができるのもペドラサの特徴だが
それだけじゃ乗り越えられない。
毎ラウンドロマチェンコの有効打が上回る。
というかペドラサがロマチェンコに当てた有効打は皆無かも。
またサウスポー。
的を絞らせないことには成功している。
ダメージも少ない。
ほぼ互角の技巧戦だが、前半にロマチェンコの攻勢があったのと
ロマチェンコの方がこの膠着状態を打開しようという姿勢を感じる。
ロマチェンコ10-9
7R
このまま技術戦の判定で終わるのか
どこかで勝負に出るのか。
ペドラサはこれが精いっぱいかもしれない。
ならばロマチェンコから仕掛けていかねばならない。
ロマチェンコがプレスと細かな手数を増やしてペドラサをこじあけていこうとする分だけ
ペドラサにもヒットの機会あり。
アクションが出てきた。
おまけで
ペドラサ10-9
8R
まだアマチュアの試合だ。
両者にダメージはほとんどないが
これならジェルボンター・デービスどうよといいたくなる内容。
ロマチェンコは完璧だが、微差の積み重ねだ。
ロマチェンコのボディから左がきれいに入るも
手数重視なコンビの流れなので、重くはない。
ロマチェンコのハイテクぶりに少し落ちてきたペドラサ
ロマチェンコ10-9
9R
これはプロボクシングではない
と言われてしまいそうなテクニック合戦。
ペドラサ、これで終わりではなくまた王者になれる実力者だから
もっと攻めて欲しいな。
ロマチェンコはいつも通りなのだろうが、相手のスキルと体格に
いつものように圧倒てきていないだけだろう。
常に少しづつロマチェンコの方が的確だが
両者に一発のパワーはない。
だから展開は変わらない。
ロマチェンコ10-9
10R
ロマチェンコに対抗するには
一発のパワーでも、肉弾戦のタフネスでも
何か別の魅力を備えていなければならないし
期待もできないが
ペドラサはハイテクにハイテクで勝負している。
ペドラサのいきなりの右アッパーがロマチェンコを捉えたような気がするので
この回はおまけで
ペドラサ10-9
しかしオフィシャルはたぶんフルマークでロマチェンコだろう。
11R
これは賞賛も批判もされる試合になるだろう。
このまま判定で終わったら、特に。
重箱の隅をつつく技術戦に終始し
ノックダウンのムードがない展開に終始した。
が、ここで張り詰めた緊張の糸が切れ,
アッパーからロマチェンコが爆発、正確で執拗なコンビネーションで
ペドラサを滅多打ちしダウンを獲得
さらに、リナレスを倒したボディでダウン追加
ペドラサは意地で立ってきた。
ロマチェンコ10-7
12R
ここで仕留めるのがスターロマチェンコの条件であり
耐えるのがペドラサの矜持だろう。
ロマチェンコが圧倒的に仕留めにかかるが
時間きれ。
最後は自らノックアウトを諦める。
ロマチェンコ10-9
おまけでペドラサに2ポイントつけたが
ロマチェンコのフルマークだろう。
事前予想通りかそれを上回る
技術VS技術の試合でした。
似た特徴の持ち主が自分の特徴を生かして戦った結果、大差がついたが、これは仕方のないものだ。
違う特徴の持ち主による試合の方がエキサイトだ。
ロマチェンコも目の周辺を傷つけており
ペドラサのジャブを認めていました。
あと2つのベルト、マイキーと戦いたいと言ってましたが
ウェルターで打ちのめされたマイキーなのか、無敗のマイキーなのかで意味が違ってくる。
前座
アレクサンダー・ベスプーチンVSファン・カルロス・アブレウ
カバラウスカスを大苦戦させたKO率高いアブレウ、ベスプーチン相手にはどうか。
やや半身でリーチが長いアブレウはやりにくそうだが、タイミングの左で初回からダウンを奪うベスプーチン。
独特のポジショニングと身のこなし、しかもパワーがあるアブレウはやりにくそうで、ベスプーチンは丁寧に戦うも苦労しており、右眉から出血か。
ベスプーチンは横の動きとハンドスピードで打開していく。
アブレウとベスプーチンがもみ合いで倒れ、それを支えるレフリーも倒れる。3人倒れる珍場面。
アブレウの独特の強さ、パワーに手を焼いているベスプーチンだが、左が当たらずも返しの右フックは良く当たる。
転んだベスプーチンをアッパーで殴ってアブレウに厳重注意。これもろに当たっていたら危なかった。
多分純粋なパワー、耐久力はアブレウの方が上。ホープにとり壁のように立ちはだかる好選手だな。
8ラウンド、ベスプーチンの左でロープにのけぞったアブレウに2度目のダウン宣告。スタンディングダウンだ。
ベスプーチンが前に出てアブレウが下がる展開だとベスプーチンが相当有利だが、リング中央の戦いになるとアブレウは強い。ポイントを獲るほどではないが。
アブレウの動きを見切った感のあるベスプーチンが仕留めにかかるも、やたら頑丈でパワフルに抵抗してくるアブレウ。
スピードとスキルと2度のダウンでベスプーチンの勝利は明白だが、またもやアブレウはプロの矜持をみせつけた。
アブレウをノックアウトできるファイターがいるとすればホンモノだ。KO負けは一度もないがスピードがないので頂点レベルでは勝ちきれない。
テオフィモ・ロペスVSメイソン・メナード
ここからは世界戦のような扱い。
これは人気が出るな。メナードはキャリア豊富で34勝24KO3敗という好選手だが
初回からテオフィモが自信満々に仕掛け、右ストレート一閃で失神ノックアウトしてしまいました。
メナードは人形のように崩れ落ちて足を痙攣させていました。
どこか、ドッグボーVS大竹と似た感じで初回にリングに上がっただけで、両者に宿るパワーと勢いが違うと言った感じで、ワンパンチKOではありますが、メナードは既にガチガチに劣勢でした。
メナードを後半仕留めたディフェンスのいいデビン・ヘイニーあたりとテオフィモ・ロペスの対戦を希望します。
このままの勢いで強打の世界王者に駆け上がるか、当たってなんぼの強打者なので、どこかで空転させられ挫折するか、後者の匂いもプンプンしますが、益々人気があがる震撼のノックアウト劇でした。
レイ・ベルトランとどっちが倒し屋なのか勝負して欲しい気もしますが、勢いはテオフィモでしょう。