惨劇のセレブレーション/テオフィモ・ロペスVS中谷正義

いよいよ明日のブラントVS村田から日本人にとってのボクシングウィーク到来といってもよさそうです。村田、拳四朗、亀田和毅らが勝負の時を迎えます。日本人は出ませんが7月20日がひとつのピーク。伝説のマニー・パッキャオVSキース・サーマン、そして前座に我らがファン・カルロス・パヤノに悪童ルイス・ネリー・・・その他多くのアンダーカードも魅力的です。

しかし7月19日、テオフィモ・ロペスVS中谷正義というもの、どんな世界戦にも劣らない、それ以上の過酷でクールなエリミネーターだ。

テオフィモ・ロペスは7月19日にメリーランドで対戦する中谷正義(18勝12KO)にノックアウト勝ちすることを確信している。そしてIBF王者のリチャード・コミーを破り、8月にルーク・キャンベルを破るであろうワシル・ロマチェンコとの統一戦に進むつもりだ。

ロペス
「中谷に勝たなければ、コミーだ、ロマチェンコだって言ってる全ての事がご破算になる。一番重要な事だ。でも俺は準備が出来ている。中谷は背が高いボクサーだから距離をとって戦おうとするだろう。それを承知で取り組んできたよ。」

ロペスは最近の試合で連発している圧倒的なノックアウトを中谷に対しても与えるつもりだ。

ロペス
「中谷が12ラウンド耐えることができるのかどうかみてやろうじゃないか、今まで戦ってきた相手はほとんど耐えきれなかったけどね。」

そしてロペスは勝利後にある祝賀イベントをするを約束した。

ロペス
「みんなショーが好きだ。俺はたくさんしゃべるけど有名になりたいからじゃないよ。信念に基づいておもったことをいってるだけだ。気に入らない人もいるかもしれないけど、これもリングにもたらすもののひとつなんだ。ここはボルチモアに近いね。ここはレイ・ルイス(NFLでプレーするラインバッカー)の街だね、そんなショーをもたらすよ。」

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試合だけでなく試合後のセレブレーションの準備に余念がないようです。米国トップのプロスペクト、つまり世界一のプロスペクトといえるテオフィモ・ロペスに挑む中谷、相手は世界王者とそん色ないだろう。しかもかなり極上の・・・

テオフィモ・ロペスはその評価ほどに強いのだろうか、最近の試合をみると圧倒的だが・・・

米国のオリンピックトライアルも勝ち抜いたが、AIBAの方で既にカルロス・バルデラスが出場を決めていたので親の祖国であるホンジェラス代表としてリオ五輪に出場するも、初戦で銀メダリストとなるソフィアーヌ・オーミアに敗れた。この試合は物議を呼ぶもので判定を盗まれたと言われているが少しだけ映像があった。オーミアはその後世界選手権などを制し、アマチュアを代表する一流選手になっている。(東京五輪に出てくるかもしれない)

https://www.youtube.com/watch?v=yCC4XT61OAw

たしかにテオフィモ・ロペスの方が押しているような気が・・・

今のスタイルと変わらず、出入りのタイミングとスピード、見切り、当て勘、パワーで押すスタイル。一見普通だが、前進力、積極性、反射神経、パワーに秀でている。特にプロではどんなパンチでも一撃で倒すパワーが驚異的だ。

最近の試合を観る限り、世界には到達しそうな強さにみえる。
しかしノックアウトパンチャー型のリチャード・コミーや超人のロマチェンコにはどうだろうという普通のスタイルだ。問題はタイミング、特に30代のロマチェンコと21歳のロペス、世代交代のタイミングがひとつのポイントだ。

中谷としては、なんとか一撃お見舞いしたくて抜群のタイミングと反応速度、フィジカルコンタクトで威圧してくるロペスに対し一発も触れさせたくない。長いジャブからのカウンターをぶちかましたい。

体格差的にこういうファイトが理想だけど、難しいだろうな。

https://www.youtube.com/watch?v=JfIXLZu2q3I

こういうファイトでもええよ。もっと難しか~。

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