井上さんのテキパキ感

1年ぶり9戦目の初防衛という段階ですが、試合ぶりは満点、懸念されるのは試されていない部分と強打者ゆえの負傷だけという井上。
メイウェザー引退後のP4P1位のロマゴンが最終標的ですが、勝てば井上がP4Pナンバーワンということか?
どこまでも夢をみせてくれる至極の存在です。

井上を語る上で

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こちらで

「井上さんのテキパキ感」

と表現しておられますが、まさに言いえて妙。

初回からエンジン全開で様子見しつつもガンガン仕掛けてボコボコ痛めつけてしまう井上のテキパキ感は半端じゃない。
どこかで既視感があるのだが格下相手の新人ならいざ知らず、相手は通算27度防衛のナルバエスだったりするのだ。

どんな相手と対峙しても初回で終わらせる気かという積極性は、ガッツが宇宙人と表現したタイソン以来の既視感なのかもしれない。

井上に限ってはもっと経験を積んでとか、円熟期を待ってなどと言わず、今、最強王者、ロマゴンにぶつけてもいいのかもしれないが
2015年も3試合全KO、対戦相手も最上級の44戦全勝38KOの年間MVPのロマゴンと戦うにはあと1年、3試合くらいはキャリアと自信の裏付けが必要なのかもしれない。
年3試合、10年無敗でも追いつけぬキャリアだ。

井上のようなテキパキ感を持つ者、次元の違う速さ、強さをみせつけるボクサーが負ける時は

①慢心によるトレーニング不足でスタミナ難
②初回から攻めてくることを想定されてカウンターを食う
③うまくやりすごされて消耗戦に持ち込まれる
④100戦練磨のベテランにいいところを殺される
⑤ケガなどのアクシデント
⑥階級の上げすぎによるパワーとキレと耐久力の目減り
⑦ラッキーパンチ

などが過去にあったとおもう。

井上に懸念されるのは②~⑤かな?

唯一気になるのは、初回からイケイケでペースとダメージを奪ってしまうのがパターン化しているが
それが出来なかった場合にどうするのかが今までの試合では判断できないところかな。

エルナンデス戦では初回にガッツリ効かせたが足がつって大変だったようだし
田口とやった頃の井上は強いけど、パンチの強弱がなく相手が打たれ慣れてきたり、右を痛めたなとわかりやすかったり、Sフライの今とは別人であった。

セコンドは何と指示してるのだろう?
まずは様子見だ、行き過ぎるなよ、と指示しても井上はわくわくルンルン仕掛けてしまうのか?
まさか初回から倒しに行けとは言ってないはずだ。

井上に関してだけはいつ、誰と戦っても異論はない。
記録がどうのこうの言うつもりもない。

皆が納得するタイミングは今なのか?もっと後なのか?

とりあえず直近では、ゾラニ・テテやカルロス・クアドラスが戦う姿勢をみせているのは楽しみなことですね。

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コメント一覧
  1. 中立国でテテ選手との対戦はあり得る

    と聞いている。

    眼窩底骨折や眼輪筋麻痺などのaccident

    がなければ濃密な戦いになりそう。

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  2. 井上は本当に強い
    田口なんかよりよほどつよかわですよ
    クアドラスかテテとやったらどうなるだろう?
    安全策に引き篭もらせればそれなりに巧いが。。

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  3. 八さん

    まさか生き証人が石田になるとは。
    石田の感覚じゃGGGが圧倒的に強かったんでしょうが
    両方とも完敗でしたからね。スタイルがあるし。

    私はピログ好きでした。

    サーシャさん

    八さんの指摘のようにピログにはテレンス・クロフォードばりの底のみえなさがありました。
    しかしこれからという時期でした。

    日本人はあまり知らないのです。
    村中はパワーレスな印象がありそれで体重超過じゃもう駄目じゃないでしょうか?

    ちょっとみた感じだと岡田博喜がいいとおもいました。
    打ち終わりを打つのが上手い。階級がきついですけどね。

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  4. 私も管理人様と同様、ゴロフキンがミドルを統一する前はピログがNo.1だと思ってました。
    ピログ一押しでした。

    同じ対戦相手の石田戦の比較ではゴロフキンの方が力を誇示してますが直接対決だと分からなかったんじゃ?
    ピログはゴロフキンに勝てる能力があったと思います。

    井上はまだ僅か9戦だから個人的に判断が本当に難しい。

    せめてもう1人、衰えにはまだ早いテテやクアドラス、ビロリア相手にあのパフォーマンスを見せてくれたら手放しに信用するのですが。

    でも井上と内山には本当に期待してます。

    あと個人的に気になるのは小原と村中。

    この2人は内山、井上を除く現役日本人世界王者より高いポテンシャルがあると思います。

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  5. ピログ×ゴロフキンは見たかったですね。
    サッとスイッチしたりシャープなパンチを理詰めで打ったり観てて飽きないです。
    なんかテレンスクロフォードが少し被ります。

    もう引退したんですかね。背中の負傷だったかな?
    背中の怪我ってどのスポーツにおいてもかなり厄介ですね。

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  6. れい れなーどさん

    ジェイコブスは僕が大好きだったディミトリー・ピログの価値を高めてくれる唯一の生き証人なので頑張って欲しいです。
    あの試合以外負けてないしすごいKO率です。

    けれどGGGとは耐久力など芯の強さが全然違う気がします。
    決まればGGGにとっても過去最強の相手でしょう。なにせレミューが過去最強じゃまだまだです。

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  7. 軽量級だから違うでしょうが

    メイウェザーが新人王者とはやらないでしょうし。
    格とか実績は多少は守るべきとも・・・

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  8. ボクシングビギナーさん

    いい読みですねぇ
    49戦目というとあと5戦。
    ロマゴンは誰と戦うんでしょうね。

    アムナット、エストラーダ等々かな。
    なかなかハードですね。

    今でも勝てそうにおもえる部分と
    キャリアが違いすぎ比較するにはまだ失礼におもえる部分があります。

    弟さんも有望ですがまだ1KOですからね。
    こんな戦績で世界を狙っていいものかどうか?

    実力だけじゃなく挑戦するにふさわしい実績というのも必要かとおもいます。

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  9. いつもはコソコソと楽しませてもらってますが、初コメです。

    HBOはPFPキングのライバルを探しているんじゃないでしょうか。
    僕の予想では、ゴンサレスがメイウェザーの49連勝記録に並ぶ試合に井上選手をぶつけるのではないかと。
    だとすると、17年の秋ごろかな?
    それまでにアメリカのリングでメインを張れる人気が出ることを期待してます。

    ボクシングを真剣に見始めて1年もたってない僕ですが、
    井上選手は今やってもロマゴンに勝てるんじゃないかとおもうんですけどね(笑)

    いずれにしても、それまでにテテやクアドラスあたりは軽くクリアしてほしいですね。
    IBFは弟が狙ってるのかな?

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  10. れい れなーどさん

    テテでも序盤でKOしてしまうとおもいますが
    大きいし危険なアッパーもあるので組み合わせとしては楽しみですね。

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  11. テテと決まればこれはすごい試合になりそうです。ほんとはすぐにでもクアドラスを叩きのめしてほしいですが。シーサケットとやるみたいですからシーサケット頑張れ!です。もしテテと決まれば観戦に必ずいきます。
    話それますが昨日エキサイトマッチでジェイコブスみましたが強いですねキレキレなパンチ、ゴロフキンも本格的な黒人ジェイコブスとやったら危ないかもですね。

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