
改めて、テオフィモ・ロペスやフェリックス・ベルデホと渡り合った中谷には大いなる期待をしているが、ロマチェンコのプロでの敗北は戦い方を間違えたような印象で、やはりその実力は別格、神の領域だ。そんな夢と妄想の対決、に加えてPBCではマリオ・バリオスVSジャーボンティー・デービスが行われる。デービスは怪物的だが、バリオスの方が遥かに大きい。この試合も無視はできない。とはいってもジャーボンティーのSライト級進出としては一番無難な王者が相手だ。ライト級、Sフェザー級のベルトはどうするのだろう?
中谷正義VSワシル・ロマチェンコ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | R | |
中谷 | 9 | 9 | 9 | 10 | 8 | 9 | 9 | 9 | 72 |
ロマチェンコ | 10 | 10 | 10 | 9 | 10 | 10 | 10 | 10 | 79 |
互いに気合十分。
やはり大きな体格差。
1R
中谷がジャブを伸ばすも軽くさばかれる。
初回から中谷のジャブの打ち終わりに横に動いてロマチェンコが接近し
パンチを返してくる。
ロペス戦より積極的。
サミングか、中谷ちょっと目を気にして中断。
バッティングか、ロマチェンコ早くも流血。
これは意外な展開。
ロマチェンコ10-9
2R
ロマチェンコの流血は不利だが
おでこなので大丈夫か。
中谷の打ち終わりに仕掛けるロマチェンコが今日は鋭い。
遠距離だと中谷のパンチが届き、ロマチェンコは届かないが
スイスイかわして中に入っていくロマチェンコ。
打ち終わりやバランスを崩した時のロマチェンコの攻撃が嫌らしい。
ロマチェンコはバランスの鬼。
互いにダメージがあるわけではないが
ロマチェンコ10-9
3R
互いにやりやすくはなさそうだ。
ロマチェンコはいつものロマチェンコだが相手の懐が深すぎ
中谷は異次元の動きを経験している。
まともに打たせてもらえず、クリンチさえ簡単にはさせてもらえない。
互いのパンチが当たらないが、身体が交錯した時に放たれる
ロマチェンコの細かなパンチが中谷には邪魔すぎる。
ロマチェンコ10-9
ジャーボンティーが始まるがこっちに集中。
集中しにくいファイトではある。
4R
ロマチェンコの機動力や交錯時のコツコツパンチで
中谷は効かされているだろうか。
中谷のロングのパンチはほとんど遮断されている。
やりにくそうだ。
中谷の左ボディはロマチェンコには当たっている。
嫌そうだ。
中谷10-9
5R
まだどちらのペースともいえず
かみ合っていない試合ともいえる。
ロマチェンコ劇場にはならない。
中谷もロマチェンコを捉えられない。
少しづつ、中谷の距離でロマチェンコがおもうように出来なくなってきている。
ロマチェンコが入ってきたらボディを叩くことで
ロマチェンコが入りづらくなってきている。
距離があるとパンチは当てさせないがロマチェンコも何も出来ない。
ロマチェンコのズルい接近戦の連打と押し倒しで中谷倒れる。
ダウンじゃないが、レフリーはカウント。
気の毒
ロマチェンコ 10-8
6R
中間距離では中谷が上手くやれてるが
接近されるとロマチェンコのテンポに何度も顔をのけぞらされる。
ロマチェンコだけの独自の攻撃だが
ロマチェンコ10-9
7R
中谷のパンチはまともに当たらず
ロマチェンコの接近時の強引なコツコツパンチだけが当たる。
中谷のボディは効果的だが、ポイント的にはロマチェンコのフルマークだろう。
接近戦での機動力や回転力が厄介すぎる。
中谷の右目も大きく腫れている。
ただし中谷はまだ全然元気だ。
ロマチェンコ10-9
8R
互いに対して効いてはいないが
ロマチェンコの多角的な細かいパンチに
のけぞるシーンの多い中谷。ポイント勝負は無理だろう。
しかしゾンビな体力と対抗力をみせてはいる。
中間距離だと中谷ペースだがパンチは当たらない。
ロマチェンコ10-9
9R
中谷が必死にロマチェンコを捕まえようとするも
コツコツとパンチを浴びせられ、テンポとリズムについていけない。
コツコツパンチを浴び続けて落ちかけた中谷をレフリーがストップ
と共に中谷も精魂尽きて崩れ落ちる。
ロマチェンコのTKO勝利
https://twitter.com/i/status/1408996637050085376
ロマチェンコの相手としては中谷はかなり強かったとおもう。
色々な試合があり、集中しきれなかったが、それでもやはり
ロマチェンコ対策不足というか、ロマチェンコだけの特別な優位性に
振り回されて、自分のファイトをさせてもらえなかった感が強い。
押し倒される、バランスを崩されるような事が多く、ダウンはダウンではないが
コツコツ削られ精魂、万策尽きた。
あのリズムとテンポ、タイミングは克服できないだろう。
ロマチェンコは今日のような積極性があればロペスに負けなかっただろうが
反応鋭い強打者相手には出来ないのかもしれない。
それでも世界挑戦より偉大な試合ともいえ
中谷には次のチャンス、なにがなんでも世界王者になって欲しい。
価値を落とす敗北ではなかった。
マリオ・バリオスVSジャーボンティー・デービス
リングに上がると普通に噛み合っちゃてるが体格差は無視できない。
前に出るのはバリオスの方か。
技術戦をしてもデービスは上手い。
スウェーやボディワークが流暢。
4回、ここまであまり大きな動きはないか。
やはりバリオスが大きすぎておもうように出来ないか。
デービスが接近できていない。
自ら距離をとっている感じ。
バリオスは極めて基本に忠実なスタイルを崩さない。
全部が打ち下ろしになるから戦いやすそうだ。
デービスは打ち合いの隙を狙っているが、バリオスが深追いしない。
5回
ここまで互いに慎重で深追いしないので
ダメージの少ない接戦。
ジャーボンティーはいつ爆発するか
バリオスはどこまで堅実さを崩さずカウンターをねじ込むか。
ジャーボンティーがジワジワ出てきて強打を振るうも
返すバリオスのパンチも鋭い。
試合が動き出した。
6回
大きなバリオスの守りが堅く、ジャーボンティーがなかなか
パンチを出せないが、前に出ているのはジャーボンティー。
バリオスは返すパンチの空転が多く
ジャーボンティーは当たらずとも鋭い。
7回
バリオスがミスを犯さぬよう丁寧に戦っているが
ジャーボンティーのディフェンス、見切りがいい。
もっと強引にがむしゃらに攻めないとなかなか攻略できないだろう。
あるいはジャーボンティーが強引になった時がチャンスだが
今のところ冷静に対処しているに過ぎない。
ポイントではジャーボンティーなのかな。
8回
バリオスの攻めがよく
ジャーボンティーのボディを叩いていたが
右フック一発でなぎ倒される。
そこからデービスが野獣モードで襲い掛かりさらにダウンを追加する。
互いにこの時を待っていたのだろう。
バリオスにとっても大ピンチであり大チャンスだ。
やはりここでもパワーはジャーボンティーが圧倒的。
バリオス、派手なダウンだったが、そこまで効いていないと信じたい。
ジャーボンティーは荒く攻めてくるぞ。
デービスvsバリオス
— Tokky (@Tokky5571) June 27, 2021
3度ダウンを奪ったデービスが、
ついにバリオスを仕留めました。
いたずら坊主のやんちゃ小僧♪pic.twitter.com/GnL2CZA1rb
9回
とおもったらジャーボンティーは一発を狙い、慎重策。
バリオスが攻めていかねばならない。
実際、バリオスがジャーボンティーを攻めているが
ジャーボンティーは一発を狙っている。罠にかけている。
2度ダウンしたバリオスとしては倒し返さねばならない。
10回
バリオスは体格差を生かしよく考えて戦ったが
勝つにはリスクを背負って勝負せねばならない。
ダウン以外は競った試合をしてきたが、相手にダメージを与えたとはいえない。
体格優位だが、パンチも大きく遅いかな。
ジャーボンティーのボディにはいいパンチを入れているが
中谷VSロマチェンコと同じで
機動力や回転力でジャーボンティーに敵わない。
ジャーボンティーが倒しにきてどんどん前に出る。
バリオスは応戦で精いっぱい。
11回
チャンピオンシップラウンド
ジャーボンティーの出方次第で決着があるかもしれない。
バリオスのパンチなど何でもないようにジャーボンティーが
ジリジリ前に出る。
バリオスが打つがどこか腰が引けている。
もう相手を吞み込んでいるのはジャーボンティー。
バリオスを追いつめ、ボディでダウンを奪う。
再開ももうバリオスに余力なくレフリーがストップ。
大きなバリオスに慎重を余儀なくされ時間はかかったが
内容としてはジャーボンティーの圧勝。
これで3階級制覇。
やはり特別な怪物王者だ。
ロブ・ブラントVSジャニベク・アリムハヌリ
互いに隙がなく、様子見で見切りがいい。
村田戦と違い、ブラントは手が出ない。
守りが堅いとジャニベクもあと一歩踏み込めない。
左右のテクニシャン同士の神経戦。
ジャニベクの方が重厚感があり、プレッシャーをかける。
左ストレートが効果的。
ブラントは守りは堅いがジャニベクの反応とカウンターが鋭く
ほとんど近寄れない。近寄ると左ストレートを返されのけぞる。
ノーダメージのジャニベクペース。
5回までジャニベクのフルマーク
ブラントはリスクを負わねばならない。
ブラントが何もできない中、ジャニベクの左ストレートだけ浅く当たり続ける。
6回、ジャニベクの左をブロックしきれないブラントが膝をつくダウン。
足を使うも逃げ足でそうとう厳しい。
堅実なジャニベクを前に全く突破口が見いだせない。
7回、ジリ貧のブラントが手を出すも、ジャニベクぶれない。
チャージすることもなく淡々とペースを崩さない。
左ストレートが強く当たることだけが決定機か。
ジャニベクに隙がなく、左ストレートでのけぞり続けるブラントに
突破口がほとんどない。左ストレート、左ボディで近づけない。
何もさせてもらえない。
9回、チームに説得させられ、ブラントギブアップ。
ジャニベクの完勝だが、彼は慎重でやや退屈なスタイル。
ジェイソン・ロサリオVSエリクソン・ルビン
これも痺れるサバイバル。ロサリオは元2冠王者だが、ルビンの方が有利かもしれない。
ルビンはスペンスをもっと遅くして重くしたようなボクサー。
重厚感があり、パンチも強く世界王者の実力があるとおもうが
やや遅いか、無駄に動かないタイプ。
ロサリオは大きく躍動感があるが、ドミニカンらしく粗削りか。
ロサリオの方がプレスをかけて動くが返すルビンのパンチが重い。
マリオ・バリオスがインタビュー
やはり大きい。細くもない。体重をかなり戻しただろう。
3回、ルビンのパンチが重い。
ガードの上を叩くフックやクリーンヒットでなくともロサリオは効かされ
ゴングと同時にフラフラ。
ルビンはロープに下がるのに、ブロックで余裕で対処し
腰の入った強いパンチを返す。
ロサリオは攻めているのに倍返しされる。
ロサリオも強打者だが、パンチの質が違う。
今度はロサリオの右フックが強く入り、ルビンの足が揺れる。
どちらもダウン寸前。
ルビンはべた足で頭を動かさないので頑丈なパンチャーだが
強いパンチを食う。
ロサリオは粗削りだが、体力、伸びしろがある。
才能の塊の対決。
勢いにのるのはロサリオだが、ルビンには一発がある。
互角の展開。
6回、ロサリオが手を出すもパンチのクオリティが違う。
ルビンのパンチが重く、鋭く、最短距離で突き刺さり
ロサリオ悶絶のダウン。
ローブローなんだがな。
立ち上がるも効いたロサリオは苦悶の表情で再び崩れ落ちる。
この人は凄く苦しそうな表情を出す。
ルビンがピンチを味わうも、シャープで重いパンチでロサリオをノックアウト。
しかしローブローである。
世界王者にはなるだろう。
さらには、ロブ・ブラントVSジャニベク・アリムハヌリ。ジャニベクは村田よりアマチュアの実績が上といえる。日本人のような顔をしたジャニベク、GGGの後継者になれるだろうか。