伏兵が牙をむく/カネロVSジョン・ライダー

日本のマニアのほとんどが、吉野VSシャクール、タンクVSライアン、フルトンVS井上でおなか一杯だとおもわれますが、世界のカネロ様は休みません。メキシコの記念日には必ず試合をするのです。

2023年5月6日
IBF、WBA、WBC、WBO のスーパー ミドル級タイトル

カネロ(サウル・アルバレス)

(58-2-2, 39 KOs)32歳

ドミトリー・ビボルに負けてP4Pランクを下げたが、GGGに勝ち、Sミドルの王座は死守。未だボクシング界で最も稼ぐ男です。今回は、ネームからしたらスルーしてもいいような相手ですが、メキシコの記念日には俺が必要だ。そして、ジョン・ライダーという男はカネロに似た、小柄で頑丈、屈強なファイタータイプなので、結構かみ合うとおもわれる。

ジョン・ライダー

(32-5, 18 KOs) 34歳

戦績的にも年齢的にもカネロの相手としては大きく劣ると言わざるをえないが、なかなか力強いファイトをする。

ビリー・ジョー・ソーンダースに僅差判定負け
ロッキー・フィールディングにSD負け
カラム・スミスに判定負け

カネロが圧勝した英国のファイターに負けているようでは話にならなそうだが、全て勝ちでもおかしくないような試合内容。そして生き残りをかけて、ダニエル・ジェイコブスに勝利した。(これも微妙な内容だったが)

そんなに熱心に観てきたわけではないが、ジョン・ライダーというファイターはタフでパワーがあり、粘り強い。ゴリゴリ削るファイトが持ち味の屈強なサウスポーだ。技術でカネロに翻弄されるだろうが、体力、馬力でかなりいいものを持っている、芯のある男だ。過去の英国のファイターのようなアウトボクシングでカネロを攻略してやろうというスタイルではない。

激しい打ち合いが予想される。

カネロが傷いたり、効いたり、流血したり顔面を腫らすような試合はほとんどないが、ライダーはそういうファイトを仕掛けていくだろう。

アップセットは起きないだろうが、かなり白熱の試合が期待できそうです。
ある意味、カネロ戦にたどり着いただけで勝利です。

神話が終わったからにはアップセットがおきてもおかしくはない。

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