タクシードライバーは殴らない/選手のキャリアを考える。

興味深い海外記事があったので紹介しますが、長いのでニュアンス紹介です。その前にも小ネタを。

シーサケット・ソールンビサイはファン・フランシスコ・エストラーダとの再戦を8月に予定していたが、延期する可能性が高い。原因は、14年間連れ添った彼女との破局だそうです。

貧しい時代をカップラーメンを分け合って耐え忍んだあの彼女です。

彼女が「身元不明の男」と一緒にいる写真がSNSに出てきてその後削除されたようですが、今月結婚を予定していたのに破局だそうです。怪我ではなく、傷心が延期の理由のようです。やはり、最大の敵はロマゴンでもエストラーダでもなく、女でした。

トニー・ハリソンがイシェ・スミスに勝ちサバイバル。2-1。負けたのがジャレット・ハードだからハリソンもまだ見捨てるわけにはいかない。

メイウェザーの秘蔵っ子、テビン・ヘイニーが、メイソン・メイナードに9ラウンド終了TKO勝ち。ベルトランに敗れるまで素晴らしいキャリアだったメイナード。ライアン・ガルシアと並んで、並のホープではないですね、ヘイニー、まだ19歳。

さて本題

ロマチェンコはプロ12試合目で3階級をかけて明日、リナレスに挑む。このような最短記録はロマチェンコが特別な才能と実績を持った選手だからですが、彼のような事例は例外だろうか?優れた実績を持つトップアマが世界戦をする前に20戦も30戦もする必要があるだろうか?

ロマチェンコは最短記録のために戦っているのではなく、可能な限り厳しい戦いを望んでいるのだと言います。

ロマチェンコ
「ボクシングの技術は永遠ではないが、歴史は永遠に続くとESPNのダン・ラファエル会長は言いました。私は歴史を作りたいのです。お金も栄誉もベルトも永遠ではないけれど歴史は永遠です。今日、お金を稼ぐことは出来ますが、明日は稼げないかもしれません。そのためには大いなる挑戦が必要なのです。ビッグネームが欲しい、勝ちたい、勝ちます。ボクサー生命は短い。その短い人生に最高の戦い、ボクサーとして私にできる事を最大限にやりきりたいのです。」

UFCはその点、勝ち続ければすぐに順位があがり、テストされます。ボクシングもこれに見習うことができれば、売り上げ増、活性化するのではないだろうか?

ブロック・レスナーがいい例です。彼は4戦目でUFCヘビー級タイトルをとり、7戦目でケイン・ベラスケスに敗れた。たった9戦のプロキャリアだったが、2倍以上戦っている他のファイターよりも大金を稼ぎました。

エロール・スペンスJrは即戦力といえたが、ケル・ブルックと戦うまで22試合をこなした。キース・サーマンと戦う準備はとっくに整っているといえますが、その試合が実現するまでさらにあと1,2年はかかりそうです。その間にスペンスは不必要な試合をしなければならないのです。

カネロはゴロフキンと戦う前にチャベスJrと戦う必要などあったでしょうか?

かつて、ファン・マヌエル・マルケスとユリオルキス・ガンボアの対決が計画されました。当時はお互い無敗でエキサイティングな王者でした。しかしボブ・アラムはこの試合により箔をつけるため、寄り道(マリネ)をセットしました。その結果、ファンマはオルランド・サリドに2度打ち負かされ、ガンボアはトップシーンから外れてしまいました。2人は決して交わることはありませんでした。

要するに、才能、実力、人気ある選手には寄り道(マリネの味付け)をする必要などないのだ。ビッグマッチ(世界戦)の前にタクシーの運転手(格下)を殴る必要はないのです。フロイド・メイウェザーVSマニー・パッキャオのような旬な時期を逸した試合を繰り返してはならないのです。

キース・サーマンはメイウェザーではないしエロール・スペンスはマニー・パッキャオではありません。彼らは余計な寄り道をせずに激突すべきです。ファンはビッグマッチが実現するまで、無意味な試合を観させられ続けるのに疲れているのです。

全てのボクシングがロマチェンコ化しろと言っているわけではありませんが、優れた実績、才能ある選手が20も30も世界戦までに試合をこなす必要はないのではないでしょうか?

すごく端折りましたが、言いたい事、わかります。
日本ではインターハイ王者でも最短でベルト獲得する例がありますし、最短記録というのが大好物です。しかしそれは、本当の世界ではない閉ざされた、限られた階級、対戦相手だから成せる事です。

ユーリ・アルバチャコフは過去を振り返り、

「デビュー戦でも世界王者になれたとおもう。過去に一番強かったのはアマチュアの世界選手権で戦ったキューバ人だ」

と言っていました。

最近続々とデビューしている、トップアマ、世界選手権覇者、五輪メダリストクラスならば、即世界に出てもいいとおもいます。

そうすれば

エロール・スペンスVSダニヤル・イエレウシノフ
などという夢のような試合が実現します。

けれど、そういう舞台に立つならば、デビューでビッグネームを破るとか、ロマチェンコであっても、サリド戦で失敗した後のゲイリー・ラッセル戦があっての事なので、2、3戦は世間が唸るような相手と戦って証明すべきものがあるとおもいます。

一番いらないのは、格下、かませとの試合を延々と続けること。そしてWBSSの天下統一のような分かり易さが必要だ。団体、王者が何人もいると一般にはわけがわかりません。

ボブ・アラムはボブ・マリネ。
エディー・タクシードライバー・ハーン。

ブロック・レスナーは駆け抜けたドラッグ列車だったように個人的にはおもうけど・・・
サリド・・・

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