ブラック&ホワイト・悪いやつら/ディリアン・ホワイトはブラックアウト他

WBSSスーパーライト級の決勝が10月5日に決まった(場所未定)というくらいしか目ぼしい話題がないが一緒にやってしまえよ。バンタムも。とのことで日本人的にトキメク話題がないのでまとめてどうぞ・・・しかしホワイトのブラック問題と死亡事故はボクシング界にとっては重大なニュースだ。

ディリアン・ホワイト薬物陽性

オスカー・リバスにダウンを奪われるも判定勝ちでWBCの暫定王座やワイルダーへの挑戦権を獲得したかにみえた実力者のホワイトでしたが薬物検査でブラック判定が出た。しかも複数の禁止薬物、パフォーマンスを上げる薬がさらに2つ検出されるなどかなり悪質です。

キック出身はジャレル・ミラーもそうだがドーピングが多い気がする。キック時代は当たり前にやっていたのだろう。
ジョシュアもホワイトも・・・ヘビー級はブラックすぎる。

ノーコンテスト、サスペンドは逃れられないだろうが、本音を言えば追放、ワイルダーのコメントが珍しく知的だ。

ワイルダー
「また薬物野郎が出てきたな、しかも複数のドラッグだってよ。前科もあるらしいじゃないか。こんなアホはボクシングを辞めてしまえ。この流れはどこかで止めなけりゃならない。最近試合のダメージで死んだファイターもいる。ホワイトみたいな奴がいるからこうなるんだ。クスリに頼る奴は負け犬だ。それなしでは怖くてボクシングなんかできないチキンだ。」

まさに、私だけが常に疑問を呈してきた「ホワイトチョコクロ」なのである。

カネロVSコバレフ交渉継続中

9月14日に適切な相手がいないとメキシコの記念日での(カネロのための)試合を棒に振ったが、4階級制覇をかけてコバレフとの交渉は継続中とのこと。しかしカネロ陣営は10月開催を目論んでいるとのことで8月24日にカネロより遥かにパワフルなアンソニー・ヤーデとの試合を控えるコバレフには無茶なスケジュールとなっている。晩年の一儲けに大暴れするにはもってこいだが・・・

IBFにデレビヤンチェンコとの指名戦を指令されているカネロとしては、誰かと試合をやって現状を濁す必要があるが、金銭やスケジュールを駆使して問題を先送りしているだけではないのか。

GGGは金にはなるがやりたくない。アンドラーデはやりにくい。カラム・スミスはロッキー・フィールディングのようにはいかない。デレビヤンチェンコなんて金にならない。おいしいビッグネームはボディが弱い年寄りのコバレフだがこれも危険・・・

アンソニー・ヤーデが怪力でコバレフに勝ってしまったらカネロはヤーデとやる気があるのか・・・
大穴で20億くらいは稼げそうな村田もなくはない・・・

スペンスVSポーター

舌戦が繰り広げられているが、本音では認め合ってて仲がいいのかもしれない。PBC同士でごねずにスペンスと戦ってくれる王者はポーターくらいなものだ。しかし試合を盛り上げるには罵り合うしかないのだ。

エロール・スペンス
「俺がショーンを軽くノックアウトするから奴のトークなんて聞く耳もたないね。奴が勝ったのはダニー・ガルシアくらいだろ。サーマンにもブルックにも負けている。ウガスにも負けていただろ。ウガス相手にアウトボクシングしようとしてたけど作戦ミスだね。俺にもアウトボクシングしてみろよ、どうなるかわかってるはずだ。」

昔はテレビゲームが好きな素朴で優しそうな青年だったスペンスですが、自信とプライドのせいか誰に対しても挑発的になりました。過去のレジェンドのように試合でガンガン強さを証明していくしかない。

メイウェザーがパッキャオと真剣に向き合わないのも、ボクシングではなくエンターテイメントで中途半端な小遣い稼ぎをするのも、全てはスペンス、こんな若手の怪物にはもう手も足も出ないというのをよくわかっているからだとおもう。今でも鍛錬しているパッキャオももはや到底敵わないと。

https://www.youtube.com/watch?v=TpH7PsJgjzM

https://www.youtube.com/watch?v=xcWQOPDbLF0

ランセス・バルテレミVSホルヘ・リナレス

WBAライト級レギュラー王座決定戦で滅茶苦茶退屈な試合をしたバルテレミとイースターですが、引き分け再戦とはならない模様。イースターが再戦に消極的だとバルテレミさんは言っております。

バルテレミ
「イースターとの再戦はないよ。あいつは俺にビビって逃げたから。今年中にリングに戻りたいな。リナレスVSリッキー・バーンズの勝者とやりたい。ファンが楽しめる試合がしたいんだ。イースターとの試合は最悪だったろ。」

イースターが遠くからジャブしか打たずビビりだったので大変な凡戦になりましたが、それを打開できないバルテレミにも原因がある。リチャード・コミーならこうはならない。リナレスは4年ぶりに日本のリングに戻ってくるというニュースがあったが、スコットランドでリッキー・バーンズ戦はどうなったのかな。

ジョエト・ゴンサレス

GBPのフェザー級プロスペクト、アマではゲルボンタ・デービスに勝ったり負けたりしているほどの実力者。先日アップセット満載の亀田興行でしっかり元プロスペクトのマヌエル・アビラを下して全勝をキープしている。

ゴンザレス
「フェザー級の王者、誰でもいいから挑戦がしたい。しゃべりの達者な周辺階級の奴らでもいい。シャクールもジョセフもしゃべってる暇があったら俺とやれ。俺はリングで戦うだけだがアイツらはSNSが主戦場のようだ。俺についての話題もあるようだけどまずはベルトを取ってから相手してやる。」

個人的にはWBC王者のラッセルと無冠の帝王シャクール・スティーブンソンを頂点に、その他は王者も含めて牽制しあっているような気がします。サンタクルスもフランプトンもバルデスもウォーリントンも、彼ら同士の統一戦なら歓迎だが、ゲイリー・ラッセルとシャクールだけは御免だ。黒人抜きでフェザー級の頂点に立ち、富と名声を築きたいんだ・・・

そんな中でジョエト・ゴンサレスだけは、誰からも逃げない姿勢を貫いています。
しかし彼も、黒人フェザー級相手となると厳しそうです。

ウーゴ・サンティリャン逝去 享年23歳

マキシム・ダダシェフのショックに加えてまたしてもリング禍が起きた。アルゼンチンの中堅選手との事だが、彼は10回判定、引き分けまで粘った後に倒れたという。ダダシェフと同じ脳障害、脳内出血だが、ボディもひどく打たれ腎不全に陥っていたという。脳のダメージが臓器の機能にも悪影響を与えるという最悪のケースで、ダダシェフも顔面のみならず、ボディに相当ハードパンチを食っていたのでその合併が最悪の事態を招いたとおもわれる。

この問題、薬物の問題、ボクシング界は今こそ真剣にルールを見直し対策を講じていかないと未来がなくなる。

ご冥福をお祈りします。

https://www.youtube.com/watch?v=1jPyp6pea9Y

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コメント一覧
  1. ワイルダーのコメントが知的というより、ホワイトがアホすぎてワイルダーを追い抜いたというべきか……。

    あの亀田すら体重超過も薬もやってない分比較的優等生になってしまうのがタチが悪い。

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  2. UFCにしてもヘビー級はドーピングの利用率が異様に高いですし、ヘビー級の体でパフォーマンスを発揮するのにはナチュラルだと難しいのかもしれないですね。
    ボクシングはUFCよりも身長が高く、体重が重い選手がより長く動き続ける必要があるわけですし。

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  3. >例えば3年間の出場停止と2階級アップをセット

    ヘビー級には体重の上限はない。出場停止は痛いけど。

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  4. ヘビー級が黒すぎる件、ミラーもホワイトも捕まる前には自分がドーピングを糾弾する立場で、
    「医師に診断書を書いてもらって、治療目的と称して多くのファイターが合法ドーピングしている」と主張していました。

    ringtv.comより一部抜粋

    But, Whyte stated, many are doing it “legally,” by asking for and gaining “therapeutic use” exemptions. Meaning, they get a doctor’s note, and are thus allowed to use chemicals that are otherwise verboten, like synthetic testosterone.

    “Look at it like this – there’s loads of fighters who are legally cheating,” Whyte said to the Mirror. “There are many fighters on TUEs – Therapeutic Use Exemptions – who are legally juicing, the doctors just give it to them saying they’ve got asthma, they’ve got ADHD or whatever, and they’re legally juicing. That’s the bigger question in sport that needs looking into and needs shining a lot on, it’s TUEs, because you’d be shocked to see how many fighters are on stuff.”

    つまりみんな「相手がドーピングしてるから、俺もやらないとヤバい!」となるわけで
    Whyte continued: “I think he’s thinking ‘I’m fighting a juice man so I’m getting on the juice too’.
    本当なら恐ろしい話だと思います。
    最近UFCに対する自分の興味が薄れたのも、ONEと比べて怪しいサイボーグが多すぎなんですよね。。

    あとリング禍はやはりよく言われるようにコツコツ大量にもらったときに危険なんでしょうか。サーシャバクティンも帰国後、音速ジャブもらい続けた相手が死亡する事故を起こしていたはず。
    被弾が規定数を超えてたらまだ5回でも8回でも止めて、RTDか判定に入るとかが良いのかなあ…でも地方興行で誰が数えるんだそんなの。。人気にも影響しそう

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      • >くじさん
        おっしゃるとおり、ONEは今年やっと開始だとか。

        しかし検査の有無だけで優劣を言ったら、どう見ても薬やってない体の選手が戦っている国内プロボクシング興行やRyzinやRIZEやK-1が、米国より黒いことになってしまう(いやK-1はオーフレイムが捕まらなかったんで黒かw)。

        だから薬が蔓延する文化(?)や環境を抜きには語れませんね。説明は省きますがUFCは検査は厳しくても、いまのところドーピングが蔓延している。
        あと不正ではないですが、専門家の指導で計量から試合までに体調も崩さずに10キロ以上もどす奴がいたりして、サイボーグですかと。

        まあ昔のボクシングも、誰が見ても明らかな生涯ステロイダーのトニーモリソンがキャリアをまっとうしたくらいですから、杜撰だったんだろうと思います。

        VADAみたいな機関の血液検査って超高コストらしいので、コストの面もなんとかする必要があると思います。

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        • なるほど。
          これは野球やサッカーほかメジャー競技で義務化して大規模資金投入する事で一人当たりの負担を軽くする他ありませんね。
          オリンピックの尊大さがよく分かります。

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  5. ワイルダーの言葉は痛快でした。
    結局は罰則が甘いと再犯を犯すんですよね。ボクシングは始めからオリンピックの様な検査体制(居場所を常に把握される抜き打ちに同意)は行われていないでしょう?このオリンピックの検査体制でも多くは見つからないそうです。選手として骨抜きにする程の厳しい罰則規定が必要です。ネットでも良く言われていますが、例えば3年間の出場停止と2階級アップをセットにする様な厳しいものにしなければ、ただ増える一方です。リング禍があった相手の選手が薬物陽性だった、、こんな事が起こらないと厳しくしないつもりなんでしょうかね。

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  6. ミラーにせよホワイトにせよ
    バレるとわかって手を出すはずがないので
    検査が以前と違って厳格になったのか、そもそも陰謀なのかの疑念は残る。

    Bサイド、不人気選手に出るパターンが多い。
    100%黒判定はできないのだ。

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